全校朝会の話「やればできるは魔法の合い言葉」

今週から、6年生の代表の子に、全校朝会の挨拶をしてもらうことを再開しました。
毎週、3人ずつ、話してもらうことになっています。

先週の運動会は大成功でした。どの学年もみんながんばりました。やればできるということです。
さて、やればできるというと、あるコメディアンのことを思い出します。
ティモンディというユニットの高岸さんが、いつも「やればできる」とテレビで言っています。
彼は、愛媛県の済美高校野球部の出身で、エースピッチャー、今でも150キロの剛速球を投げられます。
この済美高校野球部の合い言葉が「やればできる」だったのです。
済美高校野球部は、野球部ができてから、たった2年で甲子園大会優勝、日本一になりました。
その結果、校歌の中にも「やればできる」の言葉が入ったほどです。
その校歌を少し聴いてみましょう。(音楽を流す)
済美 歴代校歌集

「やればできるは魔法の合い言葉」と歌っています。
「やればできる」が学校の魂になったわけです。

矢口小学校は、今週から11月にかけて、この「やればできる」を合い言葉にして、取り組んでいきましょう。
明日は3年生の工場見学があります。
29日には1・6年生で多摩川台公園へ、30日には2年生がカワスイへ、どちらも電車で出かけます。
11月12日には、5・6年生が班行動で鎌倉に行きます。
大田区の校外学習のきまりを守って、安全に、人に迷惑をかけずに、「やればできる」と言い聞かせながら取り組みましょう。

もうひとつ、やればできるでチャレンジしてほしいことがあります。
「矢口ギネス」というものを始めます。
運動の矢口新記録を目指す取組です。
このあと、T先生からくわしいお話がありますから、よく聞いて、「やればできる」と挑戦し、みんなで体力を高めていきましょう。
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全校朝会の話「鬼滅の刃と運動会」

今日の全校朝会直前に、6年生のある男子から、
「校長先生、朝会の話、期待しています!」
と声をかけられました。
期待に応えられるでしょうか。

これまで映画館は、コロナウイルスの影響で、300席あっても10人しかお客さんがいないということばかりでした。
しかし10月16日から全国の映画館で始まった「鬼滅の刃」はすごいことになっています。どの映画館も満員です。
そして、まるで電車の時刻表のように、上映回数がとても多いです。

この中で鬼滅の刃をよく知っている人は手をあげましょう。(ほとんど全員が手をあげる)

もう見に行った人は?(20人くらいが手をあげる)

小学生だけでは見せてくれない映画なので、見たい人は必ず保護者と一緒にいってください。

さて、この映画の声優さんの中で、日野聡さんという煉獄杏寿郎れんごくきょうじゅろうの声を担当している人が、それぞれのキャラクターを一言で表すとどうなるかを話しています。

まず、竈門炭治郎かまどたんじろうは「優しさ」だということです。
炭治郎には、人を食べてしまう鬼にさえも、鬼になる前は人間だったんだ、悲しい運命があったんだと許す気持ちがあります。
この「許す」ということは、とても大事なことです。
友達との関係の中で、何か問題が起きても、最後には許してあげられる、優しい心が大事です。

次は、禰豆子ねずこです。
禰豆子を一言でいうと「忍耐」です。
人間でありたいのに、鬼にさせられたことで、いろいろなことを「ムー」と我慢している。
今週の運動会でも皆さんは、思いっきり大きな声で応援したいところを、禰豆子のように忍耐で「ムー」と我慢しなくてはならないこともあるでしょう。
ですから、「今は禰豆子だよ」とイメージして忍耐強く運動会をしましょう。

次は、我妻善逸あがつまぜんいつです。
善逸は「変化」です。起きている時には、ギャーギャーうるさい善逸ですが、眠ると、ものすごく強くなりますね。
運動会でも、やる時はやる、静まる時は静まると、変化していきましょう。

嘴平伊之助はしひらいのすけはどうでしょう。
伊之助は「根性」です。絶対に負けないという根性を伊之助は見せますね。
これも運動会で大事です。
かけっこで、ゴールの最後まで、あきらめないで全力を出し切る「根性」を、みんな見せてほしいです。

そして最後に、煉獄杏寿郎れんごくきょうじゅろうです。
煉獄さんは「熱さ」です。
煉獄さんと同じように、熱い思いを運動会にぶつけられるといいですね。

このように、運動会の中でも、「今、自分は炭治郎のようにやるぞ」とか「煉獄さんのように頑張るぞ」と、イメージを作りながら取り組むのも楽しいですね。
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子ども同士・保護者・教職員ともに受け止める力を高めましょう

今年度の本校の教員研究で、「受け止める力を育む」というテーマのもと、子どもたちが他者を受け入れ、受け止める力を高められるように、指導実践研究を続けています。
そのひとつとして、今週は、1年生担任から保護者の皆様に「このほん よんで!」の取組にご協力いただきたいというお知らせをさせていただきました。
学校生活のスタートが2か月間も遅れてしまった今年の1年生。
その分を取り戻す意味でも、できるだけたくさんの人たちに、「受け止められる」経験を増やしたいと担任は考えました。
たくさんの人たちとは、教職員はもちろんのこと、ご家族であり、上級生でもあり、地域の方々でもあり、学童や放課後ひろばの皆さんでもあります。
さらには、矢口の豊かな自然や優しい街、学んでいる教材(素材)を、1年生が感性豊かに受け止められる力が伸びるように工夫していきたいのです。

今回の1年生の取組は、子どもたちが「おうちのひとによんでもらいたいほん」を学校で選び、家に持ち帰ります。
子どもが、どんな本を持ち帰っても意見はせずに、100%受け止めていただき、ご家族のどなたでもかまわないので、いっしょに楽しみながら読んでくださいという内容です。
もし、弟や妹がいるご家庭は、いっしょに読み聞かせていただければ、この取組はさらに素敵なものになるかもしれません。
おじいさまやおばあさまが読んでくだされば、きっと言葉にならない無償の愛情を、子どもたちは感じ取ってくれるのではないでしょうか。

また、5年生ではすでに、俳句作りに関する、ご家族の協力をお願いしています。
その結果、最近作った子どもたちの俳句は、9月に作った俳句のレベルから、たった1ヶ月間で、校長の私が、目を見開いて驚いたほど、とても高いレベルの俳句ばかりになりました。

今後こうして、各学年の担任から、ご家庭で子どもと一緒に、気軽に取り組める内容のお願いをしていくことになるかと思います。
受け止めてもらえた経験、認められた経験が、たくさんあればあるほど、子どもたちの心の豊かさは広がっていきます。
ただでさえ、ストレスの多い今年の状況です。
だからこそ、私たち矢口小の関係者は、子どもも大人も、誰もが受け止められる理想的な地域精神を広げていきたいものです。
これもまた、矢口魂のひとつでしょう。
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書写指導今昔・3年生

秋も深まり、少し寒くなってきました。
新型コロナウイルス感染症の予防はもちろんですが、インフルエンザも流行らせるわけにはいきません。
全国の学校で、手洗いを徹底的に指導し続けているため、昨年のこの時期には全国に1,163人いたインフルエンザでの欠席者が、今年は北海道のたった1校、5名という欠席者数です。(厚生労働省10月9日発表)

さて、3年生の教室を見に行きますと、1組も2組も書写を学んでおりました。
少し前の教室では、書写の指導といえば、「水黒板」という、教員が水でお手本を書いて指導する方法が普通でした。
今は違います。写真をご覧ください。

とても見やすいです
このように、机の上で教員が書いている様子を、拡大投影機で電子黒板に映して説明するという、ICT機器活用授業が行われるのです。
これによって、水黒板よりも、はるかに見やすい映像を、子どもたちは目にすることができます。
また、電子黒板を使うと、子どもたちの視線が、画面に集中するという「焦点化」という効果があります。
そして直接、半紙にお手本を書きながら、止め、はね、はらいなどを見せていきますので、イメージ化されやすいという長所もあります。
さらには、こうした新しいICT機器は、若手の教員の方が、どんどん取り入れて使ってくれる傾向が強いのです。
次の時代の指導技術を、若手教員の柔軟な頭脳で、どんどん開発してくれることに、校長としては大きな期待をかけているのです。

Society5.0の時代です。
そのうち、私が学校にいなくても、携帯から指示を出して、IOT機器が校内で動きだすということを、試してみようと思っています。
そうそう思い出しました。
私、2006年4月に、他校の6年生担任として、日光移動教室の実地踏査に行ったのですが、担任不在の学校に、日光の様子を次々とインターネットで送り込みまして、子どもたちに感想を書かせるという「遠隔授業」をしたことがあります。
その時の、子どもたちの書き込みは、こんな感じでした。
「日光すごく楽しそう!今からでも行きたい所ですが、今は、勉強頑張ってます=(=_=)」
「日光の夜の廊下はとても恐そうですね。恐い話をするともっと恐くなると思います 。」
「私は、日光に行って、絶対写真に、撮りたいのは、「見ざる、言わざる、聞かざる」です! 」
「ところで日光もいいですが、皆さん歴史新聞も頑張っていますよ。紅葉さんはもう24枚書いたそうです。」
「先生、今日の朝ご飯は何を食べたのですか。」
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癒しの矢口水族園

どの学校でも、子どもたちは動物好きです。
臨時休校中にたくさんの魚を池に入れて、日々、手をたたいてはエサをあげ、飼いならした魚たち。
今では、子どもたちが手をたたいても、魚がドドドっと集まってきます。
錦鯉3匹、ヒレ長鯉2匹、金魚(小赤)12匹、メダカ15匹、赤ヒレ1匹が池で泳いでいます。
私がエサやりをするタイミングと、子どもたちの行動(休み時間・下校前など)が合えば、まるで観光地で池の魚にエサをあげるようにすることができます。
「やった、私のエサ、食べたよ。」
「ほら、あげるよ、こっち、こっち。」
「エサを見せたら、近くまで来てくれたよ。」
子どもたちは、夢中で魚とたわむれます。
なかには、
「魚はね、よい水じゃないと、じょうぶに育たないんだよ。」
「うちの金魚も、ぼくに慣れていて、こんなに大きく育ったよ。」
といったウンチクを語る子もいて、とても癒されるエサやりのひと時となっています。
11月2日には、この池で今年生まれた金魚の「つよし」くんが、保護先の校長室前の水槽から帰省する予定です。
「つよし」くんのことを毎日見ている6年生たちは、少しさみしそう。
「つよし」くんが旅立った後の水槽では、「ベタ」という魚を飼う予定です。
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全校朝会の話「合い言葉はSD」

運動会が近づいてきましたが、今年は並び方も「前ならえ」ではダメなんです。
Tの字に両手を開いて、隣とも前後ともぶつからないくらいがちょうどよい。
ソーシャルディスタンス並びです。
これを普段の授業でもやっていき、人と人との間隔を自然に開けられるようにするのです。
先生方も慣れていませんから、ついつい「前ならえ」としてしまいますが、「ソーシャルディスタンス並び」短くして、「SD並び」と言われただけで、スッと並べるくらいになりたいものです。
運動会だけでなく、今週は4年生がバスで社会科見学に行きますし、27日には3年生が会社見学、29日は1・6年生が電車で多摩川台公園、30日は2年生が電車で川崎のカワスイへ、11月には5・6年生が、班行動で鎌倉まで電車で行きます。
バスも電車も“SD”なのです。
しずかに(S)、だまって(D)。
三密(S)、だめです(D)。
しゃべるの(S)、だめです(D)。
車内では(S)、だまる(D)。
こうした約束が決められています。今からSDを練習していかないと、校外学習はできません。
このSDの約束をしっかり守ることができれば、すばらしい(S)です(D)。
そして、矢口小の子たちは、すごく(S)できる子(D)と思われます。
そんなSS、スーパー小学生になっていきましょう。
たくさんの思い出を作りながら、小学校(S)大好き(D)になってほしいです。
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5年生の稲刈りが近づきました

10月に入りまして、5年生の田んぼは、そろそろ稲刈りのタイミングになりました。
今のところ、10月10日(土曜)にボランティアさんの手も借りて、稲刈りをする予定になっています。
週末に向けて、台風が心配です。
昨年の台風19号も、まったく同じ時期に来て、多摩川氾濫のギリギリ限界ラインまで増水しました。
今回の台風14号は、そこまでではないようですが、雨が降ってしまうと稲刈りは延期になります。

今年の5年生には、田んぼに名前を付けましょうという課題を投げかけました。
いろいろな意見の中から、5年生が選んだ名前は、「田田(でんでん)」です。
田んぼが2つ並んでいることをイメージできる名前になっています。

稲刈りの後、体育館のギャラリー手すりを稲架木(はさぎ)がわりにして、しばらく干します。
乾燥した後で、本校所蔵の足こぎ脱穀機によって、脱穀していく作業を5年生が体験します。

さて、今年は何キログラムのお米が収穫できるでしょう。
楽しみですね。
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「教師の日」・・・朝一番で先生たちにプレゼント

皆さん、今日、10月5日が何の日か、知っているでしょうか。
児童の皆さんは、今日まで、ある準備をしてきたので、知っていますね。
日本では知らない人が多いだろうと思います。
先生たちはきっと誰も知らないでしょう。
実際、私も調べてみるまでは、あまりよく知りませんでした。
じつは今日、10月5日は「教師の日」となっています。
もともと19世紀、1800年代のことですが、ヨーロッパを中心に世界では、教師に感謝する日が広まっていました。
今から26年前の1994年に、ユネスコが10月5日を「教師の日」と決めました。
日本では、2015年に「教師の日」普及委員会という団体ができて、渋谷区の小学校を中心に、先生に感謝の気持ちを伝える活動が広がりました。
児童の皆さんが先生に「ありがとうございます。」の気持ちを伝えることで、先生は「今日からまた頑張ろう。」と思えるようにとなる1日にできるといいですね。
どうか今日は特別に、いつも以上に、先生に対して、心やさしいあなたでいてくださいね。
それもまた、矢口魂のひとつだと言えるでしょう。
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整えられた靴箱

今朝、出勤時にふと5年生の靴箱を見ますと、とても美しく整えられていることに気付きました。
9月11日の記事で紹介したように、もともと6年生の靴箱は、毎日整然となっていたのですが、それが5年生にも広がってきたのかなと感心しました。
では、ほかの学年はどうだろうと4年生を見ますと、これまたきれいに並んでいます。
1年生はどうだろうと見てみると、やはり1年生もきれいに上履きが並んでいます。
素晴らしいことです。
本校の表玄関で、見事に靴箱が整えられているのです。

私は常々、教員には次のようなことを伝えています。

日本の著名な教育哲学者である森信三先生という方がおります。
この森先生は学校をはじめとする教育組織を再生させる三原則として、次の言葉を残し、実践を促しました。
「時を守り  場を浄め  礼を正す」
この3つを実践することで、どれだけ廃れた教育組織であっても再生するのだという教えです。
かなり多くの学校で、この言葉は使われています。
額縁に入れて、正面玄関に掲示している学校があることもたくさん見てきました。
誤解があってはならないので書いておきますが、こうした掲示物のある学校が廃れているわけでもありませんし、矢口小学校が廃れているわけでは当然ありません。
それでもまだまだ上のステージに向けて前進できると私は感じるので、森信三先生の三原則のうちのひとつ、「場を浄める」をまずは実行に移したいと思います。

「場を浄める」という言葉を教育に使おうと教師が思った時、おそらく多くの教師は“子供たちに浄めさせる”ためにはどうしたらよいだろうと「やらせる」ことを考えます。
私の場合は、この逆を実践していきます。
別に子供たちが場を浄めなくてもいい。
まずは「場を浄める」と何が起こるのか、自分の心身をもって人体実験するところから教育実践を開始します。
まずは“Trial”ですね。
前任校の副校長時代は、一人静かに雑巾がけとホコリ払いを始めました。
私が単独で、学校の美化運動を起こしてから2週間が過ぎ、その間、子供たちからも、大人からも私にかかる言葉が変わってきました。
「先生、どうして掃除しているんですか?」
という、教員も子供たちも同じように、疑問から始まった言葉が、
「先生、ありがとうございます。」
に変わり、さらにはPTAの方から、
「私たちも掃除をしますから、掃除機を貸してください。」
という声があがるようになり、2週間たつと、とうとう4年生の子供たちから、
「先生、私たちがいる3階はピカピカにしたから見に来てください!!!」
と呼び止められるくらいになりました。
こうして2週間で、学校の何かが変わる手応えを得た、人体実験者・井上の実践を紹介しました。

『よいプレーヤーを育むための整理整頓指導(広島観音高校サッカー部 畑喜美夫先生の実践)』より

次に、「広島観音高校」の教育実践を紹介します。まずは写真をご覧ください。
この写真は広島観音高校の畑喜美夫先生が指導し、2006年インターハイで日本一なった広島観音高校サッカー部の荷物です。
「勝利の神は細部に宿る」という考え方からこうした荷物指導をされている。
それも「こうしなさい」とは決して言わない。
問いを投げかけ、子供たちに考えさせ、自ら行動できるように仕向けている。
心を整え、人間力を磨き、日常生活全てで強くなる。
良い習慣は良い結果をもたらす。このような考えから荷物指導が行われているそうです。
子供たちに整理整頓の課題があると感じる先生は、こんな教育実践をしてみてはいかがでしょうか。
まずは観音高校の荷物写真を見せる。そして子供たちに問いかける。
「この写真を見て、感じたことを発表しましょう。」
子供達たちからの予想される意見。
「荷物がきれいにならんでいて、すごいと思いました。」
「私たちの荷物はいつもきたないと思います。」
「こういう荷物の置き方をするチームの方が絶対強いと思います。」
写真を見せただけで、きっといろいろな気づきが生まれます。
先生から、
「どうしてこの写真を見せたのだと思う?」
子どもたちからこう返ってくるかな。
「荷物をきれいにするためです。」
「荷物をきれいにできれば、他のクラスもビックリすると思います。」
さらに先生はこう返す。
「では、5分間時間を取るから、今自分が感じたことを行動にしてみよう。」
子供たちは、「はいっ!」と返事をして行動開始。きっと、先生が何も指示しなくても、教室や下足箱がきれいになるでしょう。
時に小学生の真っ直ぐな心というのは高校生以上のレベルを示します。

広島観音高校のサッカー部の美しい荷物については、こんな笑い話もあります。
サッカーに興味もない通りすがりの街の主婦たちが、整然と並べられている荷物を見て感動し、パチパチと写メを撮ってSNSで拡散してくれた。
そのことを知り、生徒たちはさらに自信を深めたということです。

以下は畑先生の言葉を転記しておきます。
「企業のトップの方はまず机の上をキレイにすることだと言いますよね。
会社がつぶれる一番の原因は部署の汚さと聞いているんですが、自分たちが働く場所をキレイにすることで仕事の効率が上がっていく。
汚くてもできないことはないのだけど、能率を上げたり、高度化したりするためにはすごく大事なことなのかなという気がしますね。
だから心を整えることが大事なんですよね。挨拶だったり、返事だったり、身の回りを整理していくことで、心を整えてピッチに立つことが大事だし、リンクしているのかなと思いますね。
大事な仕事がある時は前日からいい準備をしていく、心構えをして心を整理していきましょうという話につなげていくとか、企業の方にはうまくサッカーの話を会社の中に取り入れるような形に持っていきながら話しますね。」
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6年理科 水溶液の性質(9月30日)

今日は、6年2組以外を午前授業とさせていただき、本校の教員全員の授業力を高めるための研究授業をさせていただきました。
今年度の研究のテーマは「児童の“受け止める力”を育む指導の工夫」です。
私がこのサイト記事を通して、保護者の皆様に何度か、「ご家庭での子どもの受け止めを工夫していきましょう。何か良いお知恵がありましたら、情報提供願います。」と投げかけてきました。
この研究が教員だけのものではなく、ご家庭や地域をも巻き込んだものにできるならばすごいことになるのではないだろうか。
子どもが人の言葉や思いを受け止められる子に育つには、大人に受け止められた機会が数多くなり、そして深くなっていけば素晴らしい。
地域をあげて子どもを育てる矢口渡らしい学校に、ぐっと近付けると思っているのです。

さて、6年2組の子どもたちは、前時に、水溶液の性質には、酸性・中性・アルカリ性があることを学んだ次の授業でした。
まず教師から、「なぞの水」を見せられて、「え!何だろう?」という疑問のモチベーションを高めた子どもたち。
ある子からは、「本物の科学実験みたいだ!」という声があがる。
酸性やアルカリ性の液体を入れると、その色が様々に変わっていく「なぞの水」に興味津々です。
何性だか、よく分からないことを、モヤモヤしながら考えることじたいが、脳の活性化になっています。

その後、次の理科の時間に、どんな液体を入れてみようかという問題について、個人思考→班討議→全体発表→再度の班討議という流れで、意見交換をしていくことが、研究テーマの「受け止める力」を受けた、この授業のねらいでもありました。

(子どもたちの感想)
「みんなで何が何性に近いのかを検討することができて楽しかったです。」
「話し合ってみて、班で協力して答えをまとめられました。」
「予想した22こを全て実験したら、予想がつかないし、すおいことになると思うけれど、みんなで決定した6こを見つけられるようにしたい。」
「どんな結果になるか気になるし、今日使ったまほうの水の正体がわかりたいです。話し合いでは、いろんな意見が出ました。」

来週の実験に向けて、「え、来週なんですか?早くやりましょうよ。」という子どもたちの声もあったようです。
こうした次へのモチベーションにつながっていることこそ、今日の授業が楽しかった証拠でしょう。

(授業後の教員研修で出た意見)
・教師の声かけが子どもたちの話し合いに役立っていた。
・教師の子どもを受け止める力を高めることも効果的だ。意識していきたい。
・途中で全体の意見を交流したとき、子どもたちは根拠をもって話そうとしていた。
・人の意見を受け入れて聞いていたようで、「なるほど」とか「たしかに」という子どものつぶやきが多く聞かれた。
・受け止める側(聞く側)だけでなく、説得力のある話し方ができるように、もっともっと鍛えれば、聞いている方も聞きやすくなるだろう。
・ワークシートに、自分の考えの根拠を書けるようにしてあげれば、もっと工夫して意見を出せるようになるだろう。

今回の研究協議会の講師は、理科を専門的に指導してきた経験のある、副校長に務めてもらいました。
本校の教員の理科的見識を、大いに高めてくれました。
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校長室ワンダーランド化計画進行中(9月29日)

すでに子どもたちの中には、家に帰って報告している子もいるかと思います。
今、校長室周辺を「心の癒しの場」「プチわくわくの場」「話題づくりの場」として、「校長室ワンダーランド化計画」を進行しています。
廊下には、今年、矢口小の池で生まれた金魚の子ども(つよしと命名)と、これは必ず癒されるだろうと思った会話型ロボットがいます。
時には、廊下を「おそうじロボット」が走行しますので、これまた子どもたちのアイドル的存在になっています。
おそうじロボットがいる廊下では、子どもたちが自然と走らなくなるという影響もあります。
校庭側の窓の外には、昨年作った「メダカの学校」が定着しました。
さらに、今、子どもたちの中では大ブームになっているマンガ「鬼・・の刃」の絵葉書セットとシールセットを掲示してみました。
案の定、どの学年の子どもたちも、楽しそうに語り合っています。
また昼休み、校庭で遊べない時には、2年生女子チームがよく遊びに来ておりまして、「坊主めくり」「ウノ」「黒ひげ危機一髪ゲーム」などに興じております。
楽しかったり、癒されたり、驚いたりといった脳への刺激は、免疫力向上にもつながります。
そんな裏のねらいももちながら、ワンダーランド化しております。
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6年社会 鎌倉文化を味わおう(9月25日)

今日の4校時は6年3組社会の参観でした。
指導するのは本校の教務主幹です。
教務主幹とは、主に学校の教育課程に関する整理や進行管理を行う重要な責務を担っています。
東京都では担任を兼任していることがほとんどですが、他県の学校だと、教務主幹は担任を外れて、担当授業も少なめにし、全教員に助言をしていく指導的立場になっていることもあります。

(この授業のねらい)
鎌倉時代の文化について理解し、我が国の伝統文化を大切にする心情を育む。

(今日の授業の良さ)
(1)数多くの電子黒板資料を提示して、圧倒的な知識を児童に与えた。(写真参照)
(2)今は十分な理解ができていなくても、仏像や絵画などの画像を一度目にしておくことで、脳内に記憶が残る。今後、中学校や高校に行き、歴史や美術の学習を進める中で、今日、目にした画像がフラッシュバックしてよみがえる可能性がある。中期的な未来に向けた授業ではあった。
(3)子どもたちの意見が錯綜し、ざわついた時に、子どもの中から「静かに!」という声があがり、一瞬で静まった。この声かけをしていける子が、少しずつ増えていくと、今以上の集中力が身につくだろう。
(4)5年生のころから、古文や名文を指導されている子たちなので、日本古来の文化に対する知識が、一般的な小学生よりも豊富である。

(子どもの学習感想)
「平安時代と鎌倉時代では、仏像や絵画がちがうことを初めて知ることができてよかったです。」
「文学など、知らなかったことが分かってよかったです。」
「苦しいことがあっても、すべて前向きに考えて行動することが大切なのかなと思いました。」
「鳥獣戯画について、後で調べてみようと思いました。」

社会の学習では、最後の感想の「後で調べてみよう」という気持ちになることが、とても大事なことです。
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3年国語 へんとつくり(9月24日)

今日の1校時は3年2組の国語を参観しました。

(この授業のねらい)
漢字が、へんとつくりなどから構成されていることについて理解する。

(今日の授業の良さ)
(1)学習導入時にゲーム性のある漢字パズル(写真参照)を行ったため、子どもたちのモチベーションはいきなりトップギアに入った。
(2)3年生は学級の児童数が校内で最も多い。グループ学習も取り入れているが、感染症対策のために短時間の活動とできるよう、日々工夫している。そのことが子どもたちにも定着しているため、「個人から集団、そして個人への戻り」という行動がスピーディである。
(3)へんカードは黄色、つくりカードは青色としたことが、子どもたちにはとても分かりやすい教材となった。(写真参照)
(4)3,4年生の階には、国語辞典と漢字字典をキャビネットに乗せてあり、いつでもすぐに使えるようになっている。この学習環境は素晴らしい。(写真参照)
(5)ワークシート個人作業への助言ポイントが担任の中で明確になっているため、ほんの一言助言で子どもが学習を進められる。
(6)作業を途中でもやめさせた。当然、子どもたちから、「もっとやりたい!」という声があがる。脳科学的に見て、この「もっとやりたい」という状態が、脳を活性化させる。脳は未完全なことに対して我慢できず、完成形を求めるため、脳の自動操縦状態になり、自分の思いとは関係なく、勝手に学習を進めていくことになる。

何よりも、子どもたちが、学ぶことをとても楽しんでいる姿が印象的でした。
たくさんの漢字が言葉を身に付けて、表現力の豊かな人に育ってほしいです。
ご家庭でも、どんな言葉を使うか、どんな本をそろえておくかという、「言語環境」を大人が意識するだけで、子どもの話す言葉が変わりますので、ぜひ心にとめておいてくださいませ。
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6年少人数算数 円の面積(9月23日)

今日は3校時に6年生の算数学習の参観へ。
6年1組担任による指導でした。
図形の面積を求める学習の中では、様々な解き方を考えることができる、最も面白い教材が今日の課題となります。

(この授業のねらい)
多様な方法で円を含む複合図形の面積の求め方を考え、図や式を用いて説明することができる。

(今日の授業の良さ)
(1)電子黒板で提示できる算数教材は豊富にある。教材があっても使えるかどうかは教員の技術による。今日はとても効果的な活用をしていた。
(2)特に図形の学習では、電子黒板教材が大変大きな理解の助けになる。パソコンで図形操作を再現できることが、教員の授業手段を増やしてくれる。
(3)個人の思考から、グループでの意見まとめ、さらにはワールドカフェ形式でグループの説明を交流するところまでもっていく、「矢口授業スタイル」の通りに学んでいた。
(4)図形を操作して数学的思考力を使って考えることを、子どもたちが味わっていた。

算数を学んでいる6年生の姿を見ると、1年生から5年生までの学習の積み上げが本当に大事だということを感じます。どれだけの知識量があるかどうか、圧倒的な知識を再構築することが、アイデアを生み出す源泉です。
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2年道徳 ほかの国の人となかよく(9月23日)

4校時は2年生の道徳参観でした。

(この授業のねらい)
他国の人々に親しみをもったり、温かい心で接しようとしたりする態度を養う。

(今日の授業の良さ)
(1)道徳もデジタル教科書がある。電子黒板を活用し、「お手本で読んでくれる機能」を使って、子どもたちに最も聞きやすい音読を聞かせ、集中して文章理解をさせた。
(2)担任の表情が豊かになった。マスクをしていても、それが伝わってくるくらいだから、間違いなく教育技術が上がっている。
(3)担任自身が授業を楽しめている。子どもたちの反応を担任が受け止めて、楽しさを引き出している。
(4)近年、日本も多くの外国の方々が、日本の小学校に入学して、一緒に学んでいる。年齢の早いうちから、外国の方を受け入れる教育を行うことは大切なことである。

(子どものまとめ)問い:外国の人と出会ったらどうしたいですか。
「日本の知らないあそびをおしえてあげたい。」(女子)
「マッチというゆびのゲームをいっしょにしてみたいです。しらなかったらおしえてあげます。」(男子)
「絵をかく、一りん車にのる、ジャングルジム、英語ジャンケン、おりがみ(かわいい)、などをいっしょにやりたい。」(女子)
「いっしょにドッチボールとかをやって、なかよくなりたい。」(男子)

道徳授業は学校の要です。
そのことを昨年度の道徳授業地区公開講座で、大田区教育委員会の指導主事先生が指導してくれた内容を再掲します。
◎道徳の授業は学校の道徳教育の「扇の要」
・学校は教育活動全体を通じて、道徳性を養うことになっている。
・各教科の授業内、休み時間の過ごし方、行事への取り組み方、具体的には廊下の歩き方ということまで含めて、それら一つ一つが道徳という扇の「中骨」や「親骨」である。
・道徳の授業は、それら「中骨」や「親骨」を支えて、一つの扇としてまとめるための「要」である。
・こうしたことを理解して、日常から子供たちに意識的に働きかけ、道徳の骨をたくさん作っていくことが大切である。
・教育活動全体を通じて作られた「扇の骨」がたくさんあれば、それを束ねてまとめる「要」としての、道徳授業が生きてくる。
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