子どもは監督の持ち物じゃない・・・・と言い聞かせつつ

ひとりごとです。落ち込んでいるわけではないので誤解しないでくださいネ!(笑)

子どもを健全な大人にと育てるために。
小学生・中学生・高校生時代に素晴らしい経験を積んでいくこと・・・。
「自律の心」を育てていくこと・・・。その他・・・・・。

自律の心を育てるとは、私が養護学校時代にさんざん学んだこと。
障害が重すぎて自分一人では生活することのできない教え子。この子にとって「自立」とはいったいなんだろうと悩みに悩み、人に相談し、多くの文献を調べた末、たどり着いたものが「自律」という言葉だった。自分を律すると書くが、それを解釈して「自分の人生を選択していける能力」と考えた。「進路」とは「生きる道筋」。それを選んでいくための「生きる力」だ。

 重度の障害者にとって、「自律の道」でさえも厳しい道だが、私の教え子は自分の道を自分で選び、母親の助けを得ながら自分で進んでいった。障害ゆえ仕事はできない。何せ「手足はきかず・言語障害・難聴」。そこで彼女は「電動車いすスポーツ」に生き甲斐を見いだした。東京都で「金メダル」も取った。
 ファッションにも敏感。いつも感心なほどにおしゃれだ。いつ会っても「人生を楽しんでいる」最高の笑顔。できないことに「やりたい、やりたい」と無茶しては取り組まない。自分のできる楽しみには熱中する。自分のことをよく分かっている証拠だ。その点、私は彼女より劣る。無茶ばかり失敗ばかり、自分勝手、状況を見ずに暴走する(苦笑)。
彼女はいい人生を歩んでいると感じさせてくれる。

 小学生には、やりたいことがいっぱいある。バレーボールだけじゃない。その子が心からやりたいと思っているものは何なのか?遊びたいのか。塾で学びたいのか。他のスポーツをしたいのか。音楽をしたいのか。そのことを監督はしっかりつかんでおく必要があると今日は感じた。
 子どもを監督の思い通りに、監督の言うなりにさせてはならないと思う。自分の持ち物じゃないんだから。大人の立場や大人の都合、大人の見栄、大人の論理、大人の名聞名利とは別の世界で、“前向きに”あくまでも“前向きに”自分のやりたいことをやればいい。大人に人生行路を決められた子どもは「選ぶ力」を失うだろう。
 監督は、自分の持てる力の中から、与えられる限りのものを子どもに提供して、その中から何かを子どもが選んでいけばいいじゃないか。そうして力をつけて、中学校で生き生きと頑張っているのが辰巳ジャンプ1期生だったじゃないか。

 今、大会を目前にして、結果だけを見ていきがちな自分を戒め、最大の目的は「人間教育」であり、結果は後からついてくるものと言い聞かせ、結果に紛動されて子どもを追い込んでしまうことのないように、心の準備をしておきたい私なのでした。

 今日は、練習に、お父さんコーチと卒業生のあ○かが参加。本当に助かりましたぁ!!!
あ~りがと~~~~う!!!(またお願いします!!!)
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