今日は平成5年の卒業生がわざわざ辰巳小にまで進路相談に訪れてきたので、夕食をいっしょにしながら話を聞きました。詳細はプライベートなので秘密!
今晩、私が彼女に話したことを“彼女のため”に、ここに書いておきます。
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就職活動の時に、人生のひとつめの節が刻まれる。
その節を太くできるかどうかが就職活動のポイントだ。
細い節だと人生は弱々しくなってしまうからだ。
節目を太くするためには、目先の会社に入れたかどうかで一喜一憂するのではなく、40才、50才、60才になった時の自分がどうありたいのか、社会でどんな活躍をしたいのかという「大目的」を持てるかどうかが大事だ。
大目的に生きる人生は、多少のことではびくともしない。
遠くにある大目的という大きな山を目指していれば、いろんな登り方が生まれる。
こっちから進んでも良いし、あっちから登ってもいい。
しかし「この会社に入りたい」という小目的だけだと、それが失敗すると行き詰ってしまう。人生自体に失敗する。
「進路」というのは自分の「生きる道筋」を考える作業なのだ。
このことを理解したならば、就職しようが、結婚して子育てをしようが、悠然とかまえていられる。
実はこういう大事なことを、今の日本の学校では全く教えてくれない。大人もこういうことを語れる人がなかなかいない。だから世の中が行き詰っているのだ。「何をしたら良いか分からない」という青年が増えているのはそのためだ。
くれぐれも目先のことだけでなく、自分のことだけではなく、社会の中でいったい何ができるだろうかという「大目的」を持とう!
私の教師稼業もバレーボールもそういうことだよ。バレーは“目的”ではなく、私の大目的を実現するための“手段”なのです。だから職を失っても、バレーができなくなっても全然平気。また違う道を進めばいいんだから。
今、深くしっかり考えて、がんばろうね!
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「こんな話、初めて聞きました。」と言って、喜んで帰ってくれた彼女。
がんばれ!勝つことよりも、「負けない人生」を目指すのがイノッチ学級卒業生の生きる道なんだよ!どんなことがあっても負けてはいけないよ!