NO136(ヨウコ・ゼッタ―ランド)
「選手というのは、どんなレベルであっても練習や実戦を積み重ねていくうち、自分ができないことや、欠点がわかってきますが、なかなか自分の持っている良い点に気付かないことが多いものです。
そういう部分に気付かせてあげて、選手が自分自身に対して良いイメージを持たせることは、とても大切だと思います。 そしてこれは、気持ちの中に自信が芽生えることにつながってくると、私は思います。
もし将来、指導者になることがあったら、2割の短所より8割の長所に着目して、選手を育成するポジティブ法を実践してみたいと思います。」
格言通りになかなかできないのも私が人間たる由縁です。機械ではないのでカッチリ言葉通りにはできません。今日も厳しい練習に終始したと子ども達は感じているはず?です。
特に午前中は、男子ライトレシーバーのワンマン練習を通して「気迫」を出すことを要求。午後は女子ライトアタッカーの緩慢な動きを指摘して、素早い動きを要求。二人とも「気持ち」の面に大きな課題を持っているので、長所をほめて伸ばすこともジワジワとやっているのですが、たま~には一気に勝負をかけることも必要だと思います。今日がその日となりました。
そんな練習に引くことのできない雰囲気を感じてか、この二人ではないレシーバーの子(これまで全く声の出せなかった子)が、かすかながら「お願い!」という声を出しました。実はこれ、私にとっては今日の最大の収穫でした。担任をしていて2年間ずっと、授業中も練習中もあらたまった場面では声を出せないでいた子が、とうとう声を出したのです。パチパチパチ!拍手~~~
いつも練習に来てくださるパパさんに、「声を出したんですよ~」と伝えると、パパさんも嬉しそうに「そうですか!ありがとうございます。」
もしかしたら誰も気がつかない出来事だったかもしれませんが、こういう前進を私は見逃したくないとは心がけているつもりです。