改革の波

長い書き込みになりそうです。携帯で見る方は覚悟してください!(笑)

「虹色に 個性豊かに 辰巳っ子 みんな輝け! 世界にはばたけ!」
ホームページのトップにのせてあるこの短歌は私の行動の柱です。

今日は期待していた男子1次予選。
何を期待していたのかというと、最近とてもチームとしてまとまってきた男子の試合を女子が応援することによって、女子の意識革命を促したいと思っていたわけです。
その私の期待に120%応えてくれた男子でした。
1試合目の大○○央戦。1セット目、予定通り?3-9と放される。いつもだったら“あきらめの早い”と言われている男子は試合を捨ててしまうはずですが、今日はちがった。なんと10-9と一気に逆転する。その後は一進一退でしたが、「心のバレー」を展開する彼らはとうとう21-19でセットを取ることができました。
2,3セット、そして第2試合は残念ながら負けてしまいましたが、私は「今日の男子は最後まであきらめないバレーができた!」とほめてあげたい気持ちです。

応援で見ていた女子は絶対に感じたはずです。チームワークとはどういうことなのかを。

試合後の練習で、さらに続く女子に対するイノッチ流「檄入れ」
詳細は聞いていた保護者の皆様が多いので、あの通りですと書いておきましょう。大事なことの中でここに書いて差し障りのないことだけ書き残しておきます。

「レシーバーは何のためにレシーブをするのか?それは自分のためじゃなく、セッターがトスを上げやすいようにするために走ってレシーブする。
セッターも自分のためじゃなく、アタッカーが決めやすいようにとアタッカーのためにトスを上げる。
アタッカーはそうやってつないできたみんなの心を受け止めて、みんなのために絶対に決めるという気持ちでスパイクを打つ。
これがバレーボール。
そうやって考えると、すべて“だれかのために”プレーをしているのだ。自分のことばかり考えるな。人のために何かをしなさい。チームの仲間に優しくしてあげなさい。下級生に優しくしてあげなさい。
スパイクを決めたのは自分だけど、“みんなのため!”という心で決めたスパイクはみんなが喜んでくれる。自己満足じゃない。みんなのためにプレーしたことが全部自分に「心の宝」となって返ってくる。みんなのためにレシーブしたことで、みんなから「ありがとうっ!」て心の宝を返してもらえる。そんなバレーを見たいためにお父さんやお母さんたちもこんなに応援に来てくれていることを考えなさい。」

うまく書けたかな~? こんな感じのことを話したんです。

私は、今日を境目に、辰巳ジャンプは変わると思いますよ。そんな素晴らしいプレゼントを今日の男子の試合は作ってくれました。ドラゴンジャンプに「ありがとうございました」と言いたいです。

さて、今日はこれで終わりません。ドラマの連続です。

5月のペプシ予選後に、練習への集中が切れた男子キャプテンを私は退部させました。彼も望むところだったようで、スッキリと辞めました。でも、この子は必ずもどってくるはずだとずっと待っていました。4ヶ月間。
今日の試合に、彼がひょこっと来ました。
「試合、出る?お前の選手登録は残してあるんだけど。ユニホームもあるよ。」
案の定です。
「うん、出る。」
でも当然すぐに試合に出すわけにはいきません。ベンチでの応援です。そして男子チームがあつ~い「心のバレー」を見せつけてくれたのです。セット途中で彼を呼び、
「試合に出してあげてもいいんだけど、どうする?」
「出たいです。」
「でも今日だけ出してくれといってもそれはみんなに悪いから無理だよ。これからの練習にもどってくるなら出してあげられるけど、どうする?」
「はい、やります。」
「いや、よく考えた方がいいよ。練習は大変だよ。」
「頑張ります。」
こうして復活してきた元キャプテン。セット間にそのことをみんなに伝えると、「えっ?ほんと?」「やった!」「またいっしょにできるの?!」と素直に喜ぶ男子。いや~~~いい奴らですね~~~。今日一番嬉しかったのは、男子のこの反応です。純粋に復帰を喜んでくれる。これが優しさですよね。
この4ヶ月のブランクはけっこう大きいことは本人も感じているはずです。あとは男子全員で支えてあげられるかどうかにかかっています。そこまで男子が団結できれば、恐ろしいほど一気に強くなるでしょう。

最後にもう一度書いておきましょう。
「男子チームよ、本当にありがとう!!!」
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