小学生スポーツ指導の考え方を変えなくてはならない

サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標 (edu book)
池上 正
小学館


昨年の11月に発刊されたサッカー指導者向けの本です。しかし、その内容は、どのスポーツにも通じるものがあり、特にバレーボール指導者には必読書だと書かせていただきます。また、小学校の教師も読んでおいた方が良い一書です。

著者の池上 正さんは、ジェフユナイテッド市原の育成普及コーチとして、2002年から2010年1月まで任務につき、述べ10万人の子どもたちを指導してきた方です。前著の『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』も合わせて読むことをお薦めします。

サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
池上 正
小学館


前著についての記事はこちらです。
サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 【マインドマップ】
マインドマップを添付している記事です。


さて、『サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標』の中で紹介されているデンマークとスイスのサッカー協会がうったえている小学生指導に関するメッセージは、私たち小学生指導に関わる者が必ず目を通して、自分なりに咀嚼し、指導力向上のための栄養とすべき言葉だと思いましたので、翻訳された言葉そのまま紹介させていただきます。



【デンマークサッカー協会・子どものサッカー10ヶ条】

子どもたちはあなたのものではない
子どもたちはサッカーに夢中だ
子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる
子どもたちから求められることはあっても、あなたが求めてはいけない
あなたの欲望を 子どもたちを介して満たしてはならない
アドバイスはしても、あなたの考えを押し付けてはいけない
子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂にまで踏み込んではいけない
コーチは童心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない
コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ
コーチは子どもを教え、導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。




【スイスサッカー協会が小学生チームに配布しているカード】
このカードは試合の前に、子どもたちから応援に来ている親に配られます。


大人の方々へ。
ぼくたちの試合を観に来てくださってありがとうございます。
また、いつもぼくたちのスポーツ活動を支援していただいてありがとうございます。
今日という日は、ぼくたちの一日です。ぼくたちはサッカーを思う存分やろうと、喜んでここに来ています。
もちろん、誰だって勝ちたいにきまっています。
でも、一番大切なことは「プレーができる」ということです。
だからどうか、ぼくたちの思うようにプレーさせてください。
ピッチのそばで怒鳴らないで、相手チームのサポーターに対しても、フェアでいてください。
ミスプレーをいちいち、なじらないでください。
ぼくたちはしょんぼりするだけで、何の役にもたたないからです。
以上、よろしくご理解ください。
子ども一同。



人それぞれ価値観がありますので、賛否は分かれることと思います。
ただ、辰巳ジャンプの試合については、ここに紹介したことを重視しています。

また学校のクラス経営に関しても、ここに紹介した価値観を持ちながら指導しているつもりです。


辰巳ジャンプは今週も来週も試合が続きます。
勝ち負けも大事ですが、13人中8人が基礎練習を積まなくてはならない段階のフレッシュなチームです。バレー経験1か月という子が5人もいるチームです。そんなチームが勝てればラッキーですし、負けても元気いっぱいプレーし、応援できていれば、大きく褒めて下さい。


読んでいただきありがとうございます。
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