昨日、辰巳ジャンプ保護者会主催で今年の卒部式を行いました。
昨年の卒部生女子1人に引き続き、今年の卒部生もたった一人の男子でした。
6年前、ちょうど辰巳男子チームが、当時圧倒的な実力を持っていた辰巳女子チームを最後に追い抜き、卒業記念の江東区大会を優勝で飾った翌年に入部した子です。優勝した男子チームの下級生たちは2人しかいなかったので、試合に出場するために大島○央さんに移籍しており、チーム内に男子はいませんでした。それでもお姉さんが活動する辰巳ジャンプで一緒にバレーボールをしたいと入部してきたのでした。
6年間、残念ながら男子チームが復活することはなく、彼の活躍の舞台は江東区内の大会や練習試合で男女混合チームを認めてもらって出場するに限られました。男子の大会に出場できないのですから、他チームの子どもたちが経験できる試合の楽しさを味わうことができない。それではつまらないだろうから、私からは毎年3月に、「今年も続けますか?試合に出ることができませんけど、それでもいいですか?」と確認していました。そのたびに、本人から「辰巳ジャンプの練習が楽しいし、やり始めたことは最後までやり抜きたいから、迷惑でなければ続けさせて下さい。」という答えがありました。そしてとうとう卒業まで、ほとんど練習を休むことなく活動を続けました。
この努力は普通ではないと思います。誰にでもできるようなことではありません。
彼は小1のころから女子の公式戦ではマネージャー役としてベンチに入り、陰から後輩を支え続けてもくれました。今年、6年ぶりに都大会に出場できた陰にも、彼の力添えがありました。せめてもの思い出作りにと、都大会のベンチにも入ってもらい、記念の集合写真に入ってもらえたことで、少しだけ恩返しができたでしょうか。
女子部員の信頼も厚く、まるでコーチのように、レシーブやサーブのお手本となってもくれました。
彼は本当の意味で「バレーボール少年」だったのだと思います。
中学では男子バレーボール部に入るために学校選択しました。いよいよ本格的に試合デビューできるようになるわけです。辰巳ジャンプで身につけた力を、思う存分発揮してくれることを心から期待しています。
卒業おめでとう!!!