本日は土曜日ではありますが、道徳授業地区公開講座を開催させていただきました。
すべての学級で道徳の授業を公開し、保護者や地域の皆様とともに、子供たちの道徳性をどう育んでいくかを考え合うための公開講座です。
3校時には、大田区教育委員会指導課指導主事の中治謙一先生を講師としてお招きし、少人数の参加者ではありましたが、道徳について体験的に学び合うことができました。
講演の内容を要約してお伝えします。
(1)役割演技によるシミュレーションを通して
・何気ない日常生活の場面に、様々な道徳的価値判断をし、行動選択をしている。
・その状況に応じて、一人一人の判断が違う。
・相手との関係性が違えば判断も違うし、場面が違えばそこでも判断が変わる。
・その判断の違いには正解・不正解はなく、道徳授業の中で、様々な考えに出会うことが大切である。
・こうした様々な場面や関係性を通した行動選択を積み重ねていくことで、人間理解が深まっていく。
(2)道徳の授業は学校の道徳教育の「扇の要」
・学校は教育活動全体を通じて、道徳性を養うことになっている。
・各教科の授業内、休み時間の過ごし方、行事への取り組み方、具体的には廊下の歩き方ということまで含めて、それら一つ一つが道徳という扇の「中骨」や「親骨」である。
・道徳の授業は、それら「中骨」や「親骨」を支えて、一つの扇としてまとめるための「要」である。
・こうしたことを理解して、日常から子供たちに意識的に働きかけ、道徳の骨をたくさん作っていくことが大切である。
・教育活動全体を通じて作られた「扇の骨」がたくさんあれば、それを束ねてまとめる「要」としての、道徳授業が生きてくる。
このほか、ホームページ上では紹介できないのですが、子育ての考え方や、家庭・学校・地域の役割という内容で、参加者の心に刻まれる貴重なお話をいただきました。
今後も、本校の子供たちを取り巻く私たち大人が、子供たちを豊かに育めるような接し方ができるように、新鮮な知識や自己の心の器を拡げていけるような学習の場を御用意しますので、多くの方々の御参加をお願いいたします。