土曜練習日。
(参加者)小学生16名、中学生4名、大人5名
今日から6月のスポーツテストに向けて、圧倒的な成績向上を見せるために、各種目に合わせた準備運動をプログラムしてみました。これを2セット行うだけでも1時間近くの時間がかかりました。これまでのような、たった2時間の練習では取り入れられなかったトレーニングです。練習時間が4時間あるということ、イコール、練習内容がまったく変わるということなのです。
今日行ったトレーニングを平日にも1セット行い、土曜日には2セット行うことで、スポーツテストの結果をワンステージ上にあげようと思っています。その成果をもって、自校の教員に向けて、「練習はウソをつかない」という教育実践として、明確に示そうと思っています。
子供たちよ、成績をあげよ!!!!! その努力をせよ!!!!!
このような練習から始まり、気付けばぶっ通しで4時間。1度も腰をおろすことなく、指導し続けている自分自身がいました。辰巳ジャンプを指導していた5年前ならば、あたりまえのことでしたが、5年たっての自分自身の体は、4時間も連続で指導し続ける体力を失っていることを自覚しました。夕方帰宅後、体のメンテナンスをする必要がありました。
次回から4時間練習の時には、休み休み指導することを意識しなくてはなりませんね。
子供たちの成長に関して、ひとつ心の中で「なるほどな」と、ほほ笑んでいたことがあります。
それは、「保護者は、子供に対する評価基規準が高すぎる傾向があるんだな。」ということです。
たとえば、初心者レベルの段階の子供の試合での動きに関して、私は「ボールをさわることができれば合格レベル」「ボールから逃げないことが一番」という評価規準で見ています。しかし、保護者は子供に対する期待と、周りの大人の目をどうしても気にしてしまいますから、どのような指導段階にある子供に対しても、みんな同じように、ナイスプレーを求めてしまうようですね。これが子供にとっては、無意識のうちに厳しいメンタル環境になっていくのです。レベルの高すぎる言葉かけをすればするほど、知らないうちに子供は委縮して、プレーを躊躇していきます。子供が成長する最終目標のイメージは、「この子は未来のオリンピック選手」と思うくらいに、ありえないほど大きい方がよいのですが、そこにもっていくための、一歩一歩の「スモールステップの目標」は、できるだけ小さく刻んでいくことにより、子供の成功体験にむすびついていきます。
つまり、大人がもっている評価規準を低めに想定して、見た目のバレーボール技術への「指摘」よりも、子供が挑戦している気持ちへの「賞賛」の言葉を増やすことを意識してみてはいかがでしょうか。それをすると子供の「笑顔」が倍増し、もっともっとチャレンジ精神が育まれるはずです。
私の指導は、心の面については「人を見下すこと」や「人を傷つけること」は断じて許さないという危機管理をしますが、バレーボールの技術に関しては、「回数こなせば、誰でもそのうちできるようになるよ」という楽観的な意識をもっています。実はこうした評価規準をもった指導方法を担任時代にもしていましたから、自分の30歳代から教育管理職になるまでの、10回連続「学級、学年崩壊の立て直し」「井上再生工場」を実現することができたと思えます。
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