ここ2回の練習で、5年生2人のサーブ技術を伸ばす指導をしています。
一人目の女子は、腕の力がついてきたため、これまでのサーブだと、ナイスサーブなのにオーバーアウトしてしまうことが増えてきました。そこで一度ドライブサーブを打たせてみたところ、力加減がちょうどよい感じがしたので、すぐにフォーム変更させました。次にトスをあげることと、サーブを打つことのタイミングを合わせるために、「いち、にっ、さん」と声を出すようにさせました。この修正か功を奏し、本人は自信を高めたようです。自由時間にも、舞台の防球ネットに向けて、個人練習をくり返していました。
二人目の男子は、やる気はあるものの、練習に来ることができないことが重なり、今日の練習に久しぶりに参加しました。そこでフローターサーブの修正に入りました。
この子は瞬発的な力が強く、ボールをミートするとコートのはるか先まで飛ばせる力をもっています。しかし、その力を調整することと、ボディバランスを保つことがとても苦手なのです。ですから、サーブを打つときには、いろいろな余計な動きをしてしまいます。これを直すために、かまえてから打つまでの動きを制限するようにしました。
まず、ななめを向いてかまえていたことをやめさせ、正面を向くようにさせました。次に、腕や体の余計な動きをしないようにするために、さきほどの女子と同じように、タイミングをとる声を「い〜〜〜っち、にっ」と出させました。さらに細かい修正ポイントを1球打つたびに指導していった結果、急にナイスサーブを打ち始めるというわけです。
さて、このブログは私自身の指導技術を書き残して、未来の自分に役立てるという役目もありますので、今日は課題解決の手順を書きます。
(1)観察
とにかく何が問題なのかを徹底的に分割して観察する。その際の観察ポイントが重要である。たとえば、サーブを打つことが難しい子に指導するときには、トスが悪いのか、スイングが悪いのか、ミートが悪いのか、体重移動が悪いのかなど、全体を見ずに、そのパート(手・足・体幹、視線、姿勢など)だけを見るようにして課題を発見するようにしている。
(2)分析
その子のモチベーションベーション、身体能力などを分析して、指導方針を考える。
(3)試行
できそうなことを、いろいろとさせてみる。
やらせた結果によって、再度修正を加える。
(4)成功
思うような成果があがったら、その指導は成功である。