久留里線を皮切りに関東の非電化路線をめぐるとなれば、次は自ずと (?) 小湊鐵道。地味~な貨物シーン撮影趣味もかけもちしておりますと、アクアラインバスで五井駅に到着して東西自由通路に登るたびに「さて、東の山 (小湊鐵道) と西の海 (京葉臨海)、どっちに行こうか」という悩ましい気分になるのですが、前に五井に来た際は海側に行ってしまいましたので、今回は山側へ (^^;)。しかし出来ることなら、海と山のあいだを走る内房線のスカ色113系もじっくり撮っておきたいんですよね……。三者三様に思い切り楽しめるのが、鉄道スポットとしての五井という街の美味しさでしょうか。
そんなこんなで、西口駅前広場に面したパチンコ屋の入口にある立ち食い蕎麦屋で軽く腹を潤したのち、1100発の養老渓谷行きに乗車 (なお、現在のところ路盤流失のため上総中野行も養老渓谷行として運行中。代行バスは必ずしもいすみ鉄道と接続できるわけではないのでご注意を……)。真っ昼間の単行は、ちょうど座席が全部埋まる程度の乗車率で、ほどほどの賑わいという感じです。
昔ながらの静かな駅の連続にさっそく癒されたところで、ニュータウンに隣接した光風台で下車。まずは養老川の鉄橋を渡る単行をサイドから撮影することにしました。駅から歩いてすぐに着く堤防の上は、目の前に老人福祉施設が建っていることもあってちょっとした憩いの空間として整備されており、ここから長玉を用いて新緑の風景を圧縮してみました。上総牛久~上総中野間の山あり谷ありな風景に匹敵する、とてもニュータウンのすぐそばとは思えないシーンに大満足 (*^o^*)。
その後、光風台から馬立まで歩いて移動しまして、かねてから目を付けていた馬立駅北側の水田にて撮影。いちおう水鏡を狙ったのですが、こういうときに限って風が吹き出して細波が立ってしまったため (-_-)、速攻でレンズを上に振って、ケヤキの屋敷森をバックに大きく入れてみることにしました。これはこれで、ケヤキの新緑や枝振りが余りにも見事ですので、大いに気に入っているカットです (^o^)。
それにしても、キハ20を正面スタイル以外ほぼそのままコピーしたキハ200形のスタイルは、とにかくこういう風景に馴染みますね……。特に、昭和30年代に製造された、ステップの明かり取り窓もあるプレスドアの車両に当たりますと、そんな車両たちが各地で辛うじてゴロゴロ走っていた1970~80年代に思わずタイムスリップしたような懐かしい気分になります……。