折角の5月だというのに雨模様の週末となってしまいましたが、今日27日は上毛電鉄の会社創立80周年 (開通は1928年ですので78年目) を祝うイベントが開かれ、特に開業以来一貫して現役・車齢78年の超オールドタイマーであるデハ101と、井の頭線からやって来た現在の主力・デハ710+クハ720が手を携えて走るという、まさに奇跡に近い列車が走りました! そこで、元々小中学生の頃からローカル私鉄と戦前派電車が大好きで、さらに井の頭線3000系も数年間毎日のように利用したことがある私としては、まるで琴電のような衝撃的な組み合わせにいてもたってもいられず、朝3時起きして行って参りました (^^)。
まあ、基本的にイベントは人が多くて苦手なのですが、これまでの経験から言って上毛電鉄のイベントは本当にローカル私鉄電車が好きな人だけが静かにまったりと集う雰囲気がありますので、今回は気楽な気分で参加し、実際にのんびりと楽しんできました。
朝9時過ぎに大胡に着きますと、昼間の撮影会が開催される庫内は早くも撮影者に開放されており、本番を控えたデハ101が1両だけで留置されているシーンを、まだわずかな数だった同業者の皆様と堪能しました (^^)。その後、いよいよデハ101が動き出し、デハ710+クハ720と連結! 本当に総括制御できるのだろうか……と固唾を飲んで見守っていたところ、見事に3両で動き出し、思わず内心で拍手喝采です! (^o^) いや~、お椀型通風器の古豪が、今でも渋谷駅に出入りしている車両と同じ形式のステンレスカーと手を取り合っているというギャップがたまりません (*^^*)。
その後、まずは大胡駅を発車するシーンを後追い撮影しましたが、京王3000系のカルダン駆動音が鳴り響いた直後に「グォォォォォ~!!」という猛烈な釣掛サウンドが耳元をかすめて行ったときの新鮮な音のミックスに改めて感動が走りました!
後続の中央前橋行で追いかけたあと、今度は島式ホームの上泉駅にて、中央前橋から折り返してきたスペシャル編成を撮影しました。このアングルは踏切保安機器の関係で定員1名ゆえ、先客がいないかとやきもきしましたが、無事にキープできて一安心。そして、確実に決めた後はそのままデハ101に乗って大胡へ戻りました。上泉から大胡までは上り勾配の連続で、デハ101の雄叫びがひときわ大きくなるたびごとに「あぁ……来て良かった!」としみじみ (^^;)。3両編成のうち、客は圧倒的にデハ101に固まっており (笑)、立ち客も出る盛況ぶりでしたが (途中から乗った身ゆえ、私も立っていました)、一部の「鉄」な方はすぐ後ろのデハ710形に乗って、後ろからデハ101の奮闘ぶりを眺めていたようです。考えてもみれば、カルダン駆動音と釣掛駆動音を同時に聴くことが出来るという妙味を味わえることから、そちらに乗ってみても良かったかも、と思います (^^;;)。
こんな感じでなかなか味わい深い新旧車両のデコボコ混結、明日28日は大胡~西桐生間で運行されますが、果たして天気はどうなることやら……。撮影名所の粕川~膳間を走ることから、撮り鉄の方は明日の方が多いのかも知れません。
そして今回の上電訪問のもう一つの目的は……美しいイエロー旧塗装を復活させたデハ104 (廃車済みながら現存) を激写することでしたが、こちらについては現在制作中ですのでしばらくお待ち下さい (^^;