当ブログでたびたび扱っている川崎臨海地帯の小さな貨物線・神奈臨千鳥線。去る3月のダイヤ改正までは、青化ソーダ・ラテックス・有蓋コンテナを日常的に運んでいました。しかし、ダイヤ改正以後はこれらの輸送がなくなり、ラテックス輸送用タキは半田埠頭へ廃車回送され、一日に一回だけレール磨き&踏切作動確認のための単機が入線するだけの寂しい路線となってしまった……という悲しい話を、リンク頂いている「ロジ坦」さんなどから目撃情報として頂いていました。
というわけで、飽きもせず散々通った千鳥町界隈も、他の路線での撮り鉄に力を注いだこともあって、3月以降はすっかりご無沙汰になってしまいました。
しかし、そろそろ沿線に植えられたツツジが咲いている頃だろう……と思いまして、単機が往復するだけの状況を撮るのもひとつの記録だと割り切り、久しぶりに川崎駅からバスに乗って悪臭立ちこめる一帯を訪ねてみました。
すると……何とも予想外な事態が!! DD55の後ろには、青化ソーダコキがしっかりと4両連結されていました!! 一瞬余りにも驚いて腰を抜かしそうになりながらも、「廃止になっていなかったんだ……」という感激とともにシャッターを切ったのでした (^o^)。
取りあえず、ダイヤ改正前までは
(1) 午前中の列車 (201レ) でその日の全ての千鳥線入線車両を千鳥町のヤードまで連れてきたのち、
(2) まずラテックスタキと有蓋コキを、川崎貨物駅と千鳥町の間のA化成側線に入線させるために引き連れて帰り (202レ)、A化成からはラテックスタキを引き出す。
(3) 昼間は千鳥町のヤードに青化ソーダコキを留置し、
(4) 午後の単機 (203レ) が青化ソーダコキを再び迎えに行き、
(4) 青化ソーダコキは204レとしてA化成に入線。A化成からは青化ソーダコキと一般コキを引き出す。
……という要領だったのですが (必要に応じてN触媒やS電工に入線するタキを連結することもありますが、滅多になし)、ラテックスと有蓋コキの扱いは今回なく、青化ソーダコキをヤードに置き去りにしたDD55は (2) のステップにおいて単機として帰ってしまいました (↑の画像)。
実際のロケーションをご存じでない方には甚だわけわからん説明で恐縮ですが (^^;)、何はともあれ非常に独特な貨物列車がどっこい生き残っていたことを大いに喜びたいと思います (^^)。
一応、黄金週間頃までは単機が往復するだけの日々が続いていたらしいのですが、多分長期間にわたる生産調整か設備点検か何かだったのでしょう……。