地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東武5050系・さよなら運転決定……!

2006-12-06 22:15:11 | 大手民鉄 (東武)


 半蔵門・田園都市線を日常的に利用する中でつくづく痛感させられるのは「50050系が随分と増えたなぁ……」という事実です。それもそのはず、既に8編成か9編成まで増え、かつ東武に戻らず押上か清澄白河で折り返す運用に入ることが多いわけで……。
 したがって、あの乗り心地・座り心地の良さを誇る30000系が姿を現す機会がめっきり減ってしまいましたが、それ以上に重大な問題は釣掛5050系の命脈がもはや幾ばくもないという事実……。既に30000系の増備によって5070系が総崩れになるなど、東武5000系列はいつなくなってもおかしくなく、先日のファンフェスタも実質的にさよならイベントの一環ととらえることも出来ますが、ついに「その日」がやって来るようです…… (号泣)。



 先刻、私鉄旧型車両の動向を知る上で最良の案内サイト「電鉄倶楽部」を拝見していたところ、5050系のさよなら運転が今月16日に新栃木以北で行われるとのこと! 日光への勾配を、快速ほどではないにせよほどほどのスピードで (?) 運転し、しかも予約不要……! 野田線5070系と同じ方式でのさよなら運転ということになります。
 去る2月に館林地区の5050系引退を佐野線で見送った以上 (↑は最終日前日の多田駅にて)、今回もやはり行ってみたいものですが、混雑したら気分も削がれるような (-_-;)。個人的に、惜別の念をどう行動に移そうか……悩みは尽きません。

※12/8補足……公式HPでもPDFファイルにて告知がなされました。熟読してみますと、「年内に廃車」ということで、12/16が最終日ではないようですが、少なくとも日光入線は最後だという趣旨は明確です。また、新栃木では整理券を配布し、400枚に限る旨、そして電動車への集中を避けるため往路電動車乗車組は復路は制御車乗車との旨が明記されていました。また、16日は宇都宮線でも運用するとのこと。う~ん、(16日に行こうか、それとも別の日にするかを含めて) どうしようかとますます思案……。

北京懐旧鉄巡礼 (3) 首都鋼鉄公司のSL

2006-12-06 20:41:51 | 中国の鉄道


 北京西郊のローカル線・京門線からはじめた北京の濃いぃスポット巡り、徐々に東に向かって行くことにしましょう。
 そこで次にご紹介したいのが、北京市内で見られる最後のSLのひとつとなった、首都鋼鉄公司の入換用として用いられている上游型 (SY) SLです! 首都鋼鉄公司は北京市街の西部・石景山区に巨大なコンビナートを構えており、CNR豊沙線の石景山・三家店駅から数多くの引込線を延ばしていますが、既にその大部分はDL化され、かつ工場の大部分は北京五輪を控えて移転予定とか (大気汚染対策)。僅かに大型変圧器を製作する工場の引込線にのみSLが生き残っています。恐らく扱う貨物の性質上、運行回数が少ないことから、今あるSLを使えるだけ使おうということなのでしょう。
 私がこの引込線の存在を知ったのは、たまにお邪魔している「中国鉄道倶楽部」の掲示板で今年の初夏頃掲載された情報でした。そこで、夏の中国長期出張の際には絶対に行くぞ!と心に決めて実行に移した次第 (^_^)。いつ運行されるか正確な時間は分からないため、とりあえず朝5時に起床して地下鉄とバスを乗り継ぎ、さらに草蒸した引込線を奥へ奥へとかきわけて行ったところ……何と、ちょうど車庫の方から上游が煙を上げてゆっくりと迫ってくるではありませんか! (*^O^*) そして300~400mほど動いて停止し、約20~25分間ほど、毎朝のお勤めと思しき整備作業に入りました。目の前で猛烈なブローオフを繰り返したりするなど (↑の画像)、こんな光景を独占して良いのか?と思うほどの大サービスぶり! v(^_^)v



 余りにも素晴らしい光景にすっかりノリノリになってしまった私は、たまたま機関士氏と目が合ったので「早上好!師傅!」(マスター、おはようございます!) と大声で挨拶したところ、機関士氏も二カッと笑顔で応えて下さったので会話タ~イム! 「どっから来たんだい?」「日本の東京です!」「日本人か~~熱烈歓迎さ!!」(反日オヤジでなくて良かった……)「ありがとうございます!中国の火車を熱愛しているんですよ! 聞いたところではここが北京でも最後の蒸気機関車だそうで、是非一度と思って!」「おぉ、そうかい! しかしまぁ……何とも不思議なのは、最近になって突然ここにやって来る愛好家が現れ出したってことさ。でもって、その何人かの愛好家は全員日本人だってことさ! ハハハ……」
 どうやら、ここを訪れるのは「中国鉄道倶楽部」で情報を仕入れ、かつ自分で中国の交通機関を難なく使いこなしてたどりつくことが出来る、濃いぃ日本人中国鉄だけのようです (^^;
 その後、上游はゆっくりと給水塔の位置まで進み、給水を行って火を落としてしまいました。どうやら今日の入換 (石景山駅までの往復) はなかったようです。そこで、特に運転室に部外者が入っても問題はなくなったということで、何と運転席に入らせて頂くという御好意まで受けてしまいました (^o^)。う~~ん、まさか現役のSLの運転席に入るという体験を一生に一度も得られるとは思っていなかったので、これは大感激! あまたの計器やパイプがひしめく、まだ熱が残るキャブの雰囲気を味わいながら、SLが生き物である所以をビンビンに感じたのでした……。
 というわけで、引込線関係者の皆様、ならびに「中国鉄道倶楽部」掲示板の皆様にはこの場を借りて厚くお礼申し上げます m(_ _)m なお、ここはあくまで工場用地ですので、訪問される方は個人の責任でお願い致します。私と同じようなシーンを目撃できない、あるいは状況が変わって排除されたとしても、当ブログとしましては責任を負いかねます。場所が場所ですので、何かの場合を考慮すれば、中国語の能力は必須かも知れません。