地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

琴電のXmas・デカ&トラ夢の競演!

2006-12-26 08:30:04 | 事業用車両


 旧型電車の楽園として広く知られてきた琴電。しかし、一般的に注目を集めているのは戦前製の古典電車が中心で、仏生山工場の中で黙々と働く超ヘロヘロ電動貨車・デカ1につきましては、まさに知る人ぞ知る存在だったのではないかと思います (そんなことない? ^^;)。それでも、私はこの手のショボショボな車両を見るといてもたってもいられない性分なもので、既にお伝えしましたとおり、去る11月の電車祭りを遠路はるばる訪問した際には、終了後の入換シーンに「ををっ!本当に動いた!」という激しい感動を禁じ得なかったものです (^^;)。
 そんなデカ1をめぐって、今月上旬に衝撃的なニュースが! 何と、志度線335号の引退と公式DVD第2集販売を記念して急遽 (?) 企画されたイベントにて、デカ1が琴電秘蔵のボロボロ無蓋車・13000形1310号 (元国鉄トラ3131。以下トラと簡称) を牽引して走るというのです!! 撮りたくても多忙でなかなか撮る機会のなかった旧型3連が走るというだけでなく、いつ見ても仏生山の片隅で風葬状態だったトラが本当に動くのかどうか??というナゾに突如関心が沸騰し (^_^;)、今年の年末は割と時間に余裕があるのを良いことに、サンライズ瀬戸の寝台券を衝動買いしてしまったのでした……(爆)。



 というわけで、前回の訪問から僅か50日後に再び高松駅に降り立ってしまった私……7月の出張ついで訪問を含めれば、今年は何と3回も琴電を訪れてしまいました (笑)。そして、主要駅の掲示板には「イヴに奴が動く!」というマニアック過ぎるフレーズとともに「デカトラ撮影会決定!」というポスターが掲げられていました! ポスターの隅には、防風林撮影でも知られる作成者の署名もあり、会社とファンが一体となった手作りイベントに自ずと期待が高まります (^^)。
 そして当日! 長尾線での旧型3連撮影を終え、早め早めに仏生山に向かいますと……既にデカは構内の一番外れに放置されたトラと連結された状態で停車しており、線路の横では撮影会状態! そちらに向かっても良かったのですが、是非ここは走行シーンを……と思い、その時点ではたまたま未だ誰もいなかった仏生山駅上りホームの先端に陣取り、デカ&トラのご来臨を待つことにしました。
 待つこと約1時間……次第に待ち構えるファンも増え、熱い期待の視線が下り本線 (琴平線は栗林公園以南では単線ですが、仏生山構内は北端のトラ留置位置直前まで複線状になっています) に注がれます。そして、撮影会場に入る300号の入換終了後……ついに来ました、デカ&トラが!! ふだんは京急や京王の名車が行き交う標準軌の複線に、今にもバラバラになりそうな2連!! ヘロい、ヘロ過ぎる……(*^O^*)。
 そんな夢にまで見た本線走行はあっという間に終了し、デカ&トラは工場内へと入って行きました。バックには源平の合戦で知られる屋島が見え、枯れ果てた野武士的雰囲気のデカ&トラとの組み合わせが何とも絵になります (^_^)。そして、この日の世間的な雰囲気に背を向けてホームに居合わせた皆様の誰もが、歴史的な一瞬を見届けた至福に包まれつつ (爆)、撮影会場へと向かったのでした……。

 というわけで、琴電にどっぷりとはまった2日間の模様も、これから他の連載特集と並行してお伝えして行きますので、どうぞお楽しみに~(ネタがたまり過ぎて混乱中 ^^;)。また、今回も2日間、高松ご在住の「ぱれっと」さんには大変お世話になりました! ここに厚くお礼申し上げます m(^^)m