地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

長電1000系「ゆけむり」新たな活躍!

2006-12-27 13:28:00 | 地方民鉄 (甲信)


 長野電鉄が志賀高原や小布施への観光客輸送にテコ入れするため、バリアフリー対策で不遇の廃車の運命をたどることになった小田急10000形の譲渡を受け、短編成化改造を経て1000系「ゆけむり」として先日デヴューさせたのは周知のことかと思いますが、小田急沿線住民の一人としては、少しだけ装いも新たになった10000形改め1000系が一体どのような感じで信濃竹原~上条間の絶景の中を走るのか、もういてもたってもいられない気分 (^^;)。そこで、琴電撮影会の翌25日も休みにしまして、一度是非乗ってみたかった急行「きたぐに」のサロを奮発し (爆。ちなみにハザには乗車経験あり)、一気に長野へとワープしました!
 当初は、豪雪の到来を待って、雪まみれになりながら奮闘する1000系の雄姿を撮影しようかとも思っていたのですが、スキー場が雪乞いをするほどの折からの暖冬だけに「まあそれはいずれたっぷり撮れるでしょう!」と諦め、冬枯れとの組み合わせとなりました。それでも、何のかの言って晴れ渡ったこの風景と「ゆけむり」の組み合わせは最高!! 夜間瀬川の鉄橋でご一緒した地元の方によりますと、この時期の北信地方は冬型の影響で雪か曇りの天気がほとんど……ということで、こういう光景を目に出来るのは非常にラッキーなことなのだそうです。v(^_^)v



 午後3時前に撮影を終えたあとは、夜間瀬から「そろそろ貴重・引退秒読みゾーン」に入りつつある3500系非冷房車に乗って湯田中へ。駅前温泉「楓の湯」にて、琴電を含む3日間の超ディープかつ充実した撮り鉄三昧でいつの間にかたまった疲れを癒したあとは、いよいよ最大のお楽しみ・「ゆけむり」乗車です! 
 小田急時代と全く変わらない車内、分厚いシートに身を委ね、風呂上がりのビールを傾けながら、まさに淡いピンク色からパステルブルーへと染まり行く山並みの絶景を、あのパノラミック・ウインドウ越しに眺める……これはもう、私鉄趣味冥利に尽きる究極の贅沢と言わずして何でしょうか!!  \(*^O^*)/ 
 そして、一見すればバリアフリー対策で小田急を追われる身となった10000形改め1000系ですが、長電入りしてますます際だった圧倒的な存在感、そして2000系とは比較にならない滑らかな走りとデラックスな乗り心地に触れますと……むしろ、箱根から信州へ、活躍の場をより拡大したというふうに考えられなくもありません (^^)。
 長電の名車・2000系はもちろん大好きな車両の一つで、今回のダイヤ改正でも運用がしっかりと残り、引き続きB特急でも活躍を続けるのはうれしい限りではありますが、フツーの乗客としての観点から見ますと、高い運賃に特急料金100円では「う~む、高いなぁ」という思いを禁じ得ないのも事実 (^^;)。しかし、1000系「ゆけむり」であれば十分納得! 実際、行き交う「ゆけむり」を眺めていますと、明らかに2000系特急よりも多くの客が乗っているようです。
 というわけで、新天地での活躍を始めたばかりの1000系「ゆけむり」を、これから季節を変えて訪ねてみたい……と思いつつ、そして中央林間駅でも実現しなかった東急8500系との並びに感動しつつ、新幹線で帰宅したのでした。