地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

惜別!東武釣掛 (3) 一人だけの前夜祭

2006-12-18 11:38:19 | 大手民鉄 (東武)


 去る16日の東武5050系さよなら運転にあたっては、遠路神奈川県から参加して日光への力走を味わう以上、何が何でも往路モハの整理券を確保しなければならない!と心に決めたのですが、最大の問題は如何せん自宅から東武沿線までが遠く、どんなに早起きしても浅草発6時20分の快速よりも前の列車には乗れないという事実! 恐らく、東武沿線在住の生粋の東武ファンの皆様は、浅草発5時の区間急行かその前後の列車で新栃木入りし、それだけで200名を突破するのではないか……と思うと、不安で不安で仕方がなくなってきました (-_-)。そこで思いついたのが、前日のうちに仕事場から栃木県に直行するというプラン! 東武宇都宮駅近くのビジネスホテルを予約し、前夜祭として美味い餃子にありつくほか (^^;)、もし5050系が運用に入っていれば名残りのバルブ撮影をしようと考えたのでした。
 そこで前夜のうちに訪れた栃木駅。到着前までは、自分と同じように前日のうちに現地入りした人々で三脚の位置の取り合いになるのではないか……と危惧していたのですが、蓋を開けてみたらビックリ、誰もいない……! そこで、到着した5160Fとたった一人向き合いながら、それまでの労をねぎらう気持ちでそっとシャッターを切りました。



 その後折返線から再び出て来て栃木駅2番線に入線した5160Fには、他に2名ほどの方がコンデジを向けていましたが、基本的にはとてもさよなら運転前夜とは思えないほどの静けさ……(^_^)。
 撮影を終えた後は、この編成に乗って宿泊地の宇都宮へ! 特に壬生の前後や、安塚~西川田間では、乗り合わせたモハ5260の激走ぶりも最高潮に! (*^^*)。釣掛音はすり切れんばかりにヒートアップし、FS-10台車の揺れ具合も半ばトランポリン状態でしたが (爆)、「まだまだ走れる! 廃車になどなりたくない……」というメッセージを発しているかのようでもありました……。
 宇都宮到着後、いったん栃木へ折り返す5160Fを見送ったうえで餃子に舌鼓を打ち (一皿たったの200円で、結構な大きさのジューシーな餃子を5個も食べられるとは……! ^o^)、宿のチェックインを済ませたうえで再び駅に戻ってみますと、到着した5160Fは一日の運用を終えて側線に留置されていました。この日は1本しか走っていなかった5050系がこのような撮りやすい位置に留置されるのも、まさに幸運そのものとしか言いようがないよなぁ……と思いつつ、たった一人で改めてさよなら前夜祭としてのバルブ撮影を満喫したのでした。