仮屋川操車場からタキやコキをジャラジャラと引き連れて宮浦のヤードに戻って来た45トンELは、さっそく黄タキ・銀タキ・コキを手早く仕分けて行きます。但し、宮浦のヤードの周囲には真新しく背の高い金網が張り巡らされており、その模様を端からつぶさに撮影するのは非常に難しいのが残念なところです。
そこで、仕分け中のELを撮影するのに最適なスポットとして、ヤードの南側にある踏切がオススメ。編成の長さや転線の都合に応じて、踏切にかなり近い位置までELが顔を出すこともあります。特にこのときは季節柄、使用されなくなった線路を埋め尽くすように咲き乱れるお花畑 (?) の傍らで小さなELが戯れているかのようで、何ともほのぼのとした雰囲気が感じられました (*^^*)。
ただ、この仕分け作業が終了すると、45トンELの一日の仕業は終了! パンタを畳んで昼寝に入ってしまいました。もっとも、このカットを最後に私は福岡に戻らなければならなかったため、その後改めて動き出したのかも知れませんが、取りあえず化学工場やコンテナ集荷場への入換は、電源車を連結した小型20トンELの出番だと思われます。パンタを畳んだ小型ELが、さらに草深い専用線へと分け入って行く姿を是非見てみたかったのですが、今後の課題ということで……。まあこの日は何と言っても死ぬほど暑い一日でしたので、もし時間の制約がなかったとしても、すっかり参り果てて大牟田駅へ退散した可能性が高いです (^^;)。
というわけで、かつての炭鉱の栄華を遠くしのびつつ、最高にディープな運行が楽しめる三池炭鉱鉄道。訪れるぶっつけ本番の直前まで、JR特急利用の強行軍で熊本電鉄を訪れることも出来るなぁ……と迷ったのですが、熊本電鉄は前に訪れたことがあるため、今回は大牟田にした次第です。事前情報が少なく、本当に動くかどうかは出たとこ勝負の世界であるだけに、前兆なく突然動き出すという展開に悩まされながらも、撮影できて本当に嬉しかったですね……(^o^)。取りあえず運行時間は分かりましたので(※真新しいフェンスに象徴されるように、安全上の警戒が厳しいようですので、ここでの公表は差し控えます)、次回訪れるときは腰を落ち着けて、かつ小型ELの入換も合わせて撮影しようと思っています。
こんな感じで大満足のうちに大牟田駅に戻った私は、今度は2000系の特急に乗り、5000系以上にシブい車内や走行音を満喫しながら天神へ戻ったのでした (^^)。ちなみに……福岡の濃いぃ産業用鉄道といえば、八幡製鉄所の「くろがね線」もありますね。ここもいずれじっくりと……(こうして専用線の蟻地獄にはまりまくり)。