地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

伊豆急冬物語 (3) 黒船電車

2008-03-05 10:28:00 | 地方民鉄 (東海道)


 日射しに暖かさが感じられるようになり、花粉も盛大に飛びまくっている (>o<) 今日この頃、温暖な南伊豆はすっかり河津桜咲き誇る春を迎え、伊豆へ向かう列車は満員御礼なのをしばしば目にします。先日京急ラッピング車を撮影したついでに、「黒船電車」を使用した「リゾート踊り子・河津桜号」を目にしたときも、車内は平日だというのに大盛況!! この冬は本当に寒かっただけに、そんなことから春の訪れを強く感じます。しかし当ブログは閑散期の1月に伊豆急を訪れた際の話題がまだたまっておりますもので、「何を今さら」な表題ですみません (笑)。
 河津にて下田から戻ってきた200系を撮影し、そのまま伊豆高原まで乗り心地を楽しんだ後は、ちょうど午後の8000系出庫・増結ラッシュが始まる時間帯でもありますので、しばし撮影タイム! そのうち8000系につきましては昨年末に出庫・増結の模様を扱いましたので、今回 (1月)の訪問時に撮影したカットは省略することにしますが (^^;)、いっぽうリゾート21EX・黒船電車もうまい具合に運用に入っていましたので、撮影にも力が入りました (笑)。



 日米修好通商条約締結の地・下田をアピールする「黒船電車」といえば、もともとリゾート21の第1編成がその任に当たっていましたが、8000系と置き換えられるかたちで既に廃車となり、その後任として白羽の矢が立ったのがEX編成。新旧黒船電車の交代に当たっては、伊豆高原で撮影会が行われたそうですが、確か他に用事があったために行けませんでした。撮りたかった……(T_T)。
 このEX編成はもともと「リゾート踊り子」への充当を前提に製造され、アルファ編成の登場後も「リゾート踊り子」の準レギュラーとしての地位を保ち続けておりますので、いまはまさに河津桜の見頃にあたり、「リゾート踊り子」の第一線で活躍しているわけですが、この日は伊豆観光オフシーズンの底ということで、普通列車の運用に入っていたEX編成も、7両編成を完全に持て余していました……。2枚目の画像 (入庫中のアルファ編成の白い塗装が反射しまくり……汗) を撮影後、この列車に乗って熱海へ戻ったのですが、私が乗った最後部の車両は、伊豆急線内では私を含めて3~4人しか乗っていないという有様……。ガラ空きの車内はのんびり出来て最高な反面、もう少し乗っていても良いだろう……ということで複雑な気分でした。恐らく、この時期の乗客数の大幅な落ち込みが、国内でも屈指のキロあたり運賃の高さに反映されざるを得ないようにも思われますので……(苦笑)。