今回のJRダイヤ改正は、旅客列車の変化もさることながら、貨物面での変化も非常に大きかったと思っています。趣味界一般では、中央東線からのEF64 0番台撤退や、EF65 535の引退といった牽引機の変化に大きな注目が集まっているのかも知れませんが、個人的には先日も大川貨物の消滅に関連して触れました通り、車扱貨物の大幅削減に感無量です……。辛うじて岳南に入線するワムハチ紙列車や、名古屋近辺の石灰石・三岐から四日市へのセメント、九州限定の化成品タキといった存在は残っているようですが、他はことごとく廃止またはコンテナ化の運命をたどったようですので……(亜鉛焼鉱という特殊な品目を運ぶ安中貨物はどうでしたっけ ^^;)。そして『貨物時刻表』をパラパラめくってみますと、これまで車扱貨物を連ねて天下の東海道線を往来していた3363・3362レが、高速貨物951・950レに姿を変えているあたり、改めてこの変化をひしひしと感じます。
そんな中、消える存在あれば新たに生まれる存在もあり! 川崎の工業地帯を濃くまったりと走るかなりん千鳥線は、一昨年の夏に定期貨物が消滅し、その後一時的に細々と復活していたエチレングリコール輸送も三島の専用線の廃止により昨年初夏を以て消滅した結果、日常的にはレール磨き単機が往来するだけの世界となってしまい、千鳥線ファンとしては非常に寂しい思いをしておりました。たまに甲種を撮りに出かけても、最近は所謂「ネタ鉄」が殺到する世界となってしまい、のんびりと千鳥線情緒を味わうことも出来ず……。しかしこのたび、JRダイヤ改正に合わせて液化酸化エチレンの荷役設備が浮島町から千鳥町に移転したということで、昨17日は午後から出勤であったことを良いことに (^^;)、いてもたってもいられずその様子を見に行って参りました。
とは申しましても、昨日まず千鳥町を訪れた時点では、まだ『貨物時刻表』を購入しておらず (爆)、新体制のもとでの具体的な入換の手順も皆目分からない状態。まあ行けば何とかなるさ……と思いつつ、これまでの201レの到着時間に合わせていつものように川崎駅からバスに乗り、千鳥町にやって来たところ……何と!! ヤードには出発記念式典会場がしつらえられ、DD60 2にはHMと巨大な日章旗が!! ぬうぉぉっ! 工場地帯のど真ん中の地味~な青い編成に、日章旗の紅が余りにもまぶしすぎます……\(^O^)/ そしてコキ200は4車連結。あれ?……これまで浮島町からの液化酸化エチレン輸送は多くても日に2車程度でしたので、この長大 (?) 編成は記念列車のご祝儀空車増結でしょうか、それとも新荷役設備導入・コンテナ化に伴い、荷扱量も増加したことを意味するのでしょうか……。
そして10時頃から記念式典開始! 関係者挨拶・テープカット・くす玉オープン・運転士への花束贈呈……といった感じで、ほのぼのとした雰囲気のもと式次第が進行し、いざ10時23分に出発進行! 汽笛一鳴、記念列車は日章旗を大きくはためかせながら、関係者が見守る中を最徐行で発車して行きました! この場に居合わせて写真を撮っていたのは、関係者カメラマン数人を除けば何と私一人! v(^_^)v 私もスーツ鉄姿でしたので、傍目には完全に関係者と見られていたのかも知れません (笑)。美しく飾り立てられたDD60とピカピカなタンクコンテナの編成美をひたすら連写しまくりながら、「千鳥線ファンをやっていて本当に良かった……」と心の底から思ったのでした。
その後は、列車の動きが非常に遅いことから、大踏切までダッシュすれば間に合うかも……と判断しまして、無我夢中で数百メートルを走ってもう1枚! 日章旗は見通しが悪いためか巻かれており、その作業に時間を要していたようです。
こんな感じで「千鳥線新時代」の幕開けを見届けた昨日の撮影でしたが、その後神保町に寄り道のうえ『貨物時刻表』を購入してビックリ……。何と、千鳥線201レのスタートが7時35分と大幅に繰り上がっているとは……(滝汗)。午前10時頃に「いつものように」ぶらりと訪れて撮影できたのは昨日限りだったようで、これからは早起きをするか、203~204レを撮るかのいずれかになりそうです (^^;