地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

小坂鉄道・樹海の咆哮 (1) 大館駅での御対面

2008-03-26 09:13:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 1月29日の朝、弘南鉄道での撮影を終えたあとは「かもしか2号」に乗り、いよいよ今回の北東北遠征における最大のお楽しみ・小坂鉄道へと向かいました。弘前から大館までは大した距離はありませんので、701系の普通列車でも全然オーケーなのですが、如何せん県境を越える普通列車の本数は余りにも少なく……(苦笑)。
 それはさておき小坂鉄道といえば、90年代に旅客輸送を廃止したのちも (当時は非鉄につき、全く見逃していました……)、トラック輸送に難ありな濃硫酸を大量に輸送するために命脈を保っており、個人的には鉄道趣味の道に復帰して以来、とくに濃いぃ貨物専業鉄道趣味の一環としてかねてから訪れてみたいところでした。しかし、ここに来て生産品目の転換に伴い、3月のダイヤ改正を待たずに休止の可能性ありとの報がネット上で広く伝えられました。そこで「これはまずい」というわけで、北東北撮り鉄旅行の計画を至急立案したという次第です (実際、3月4日を最後に輸送を終了しましたので、本当に行っておいて良かった……)。



 しかし貨物専業鉄道の常として、運休という事態はいくらでもあり得、生産調整が重なった場合には数日、下手をすると長期間運休ということにもなりますので、それなりに代案を用意しておく必要もあります。そこで、まずは大館の小坂鉄道ヤードをのぞき、もし運休だったら後続の普通列車で鷹ノ巣へ向かい、秋田内陸縦貫鉄道を楽しもう……という腹案を練っておりました。
 そこでいざ大館に着いてみますと……11:15発の小坂行き単機が待機中!!! 奥の方には、午前中に小坂から連れてきた濃硫酸タキがゴロゴロと……(*^^*)。これで少なくとも、DD13の発車シーンは確実に撮影できるわけで、ボディの赤と雪の白のコントラストにうっとりとして間もなく、いよいよ煙突から黒煙がグロロッと吐き出され、ゆっくりと発車! そんなシーンを猛烈に連写したことは申すまでもございません (^O^)。
 そこで発車後、見送りを済ませた駅係員の方に「午後の運転ありますか?」と伺ったところ、答えは「あり」!!!! これで小坂鉄道・茂内の陣、開催決定です (爆)。自分の強運に舞い上がりつつ大館駅に戻り、駅弁「鶏めし」の美味さに舌鼓を打って元気百倍! 12時前の小坂行きバスに乗って、深く険しい樹海が連綿と続く一帯へと分け入ったのでした……。