
この連休は大学時代の後輩と栃木県の那須に出かけて登山と温泉三昧に耽り (笑)、基本的に非鉄モードだったのですが、もちろん往復に利用したのは列車。とくに往路は快速フェアーウェイ!
非鉄だった頃に山屋をやっていた私にとって、新宿から那須の入口・黒磯に直行してくれる快速フェアーウェイはかなり馴染みのある列車なのですが、撮り鉄趣味が復活して以来、山籠もりからは遠ざかってしまいましたので (健康維持を考えれば山屋も同時並行でやりたいのですが、なにせ時間が……)、ここ数年は快速フェアーウェイもすっかりご無沙汰になってしまいました。
そこで今回は、ここしばらくの超多忙によるストレスの解消も兼ねまして、プチ贅沢に走ってグリーン指定席をフンパツ。すると何と……いつの間にかクロハのグリーン椅子が超デラックスなものに変更されているではありませんか!(^O^)。黒磯までの2時間半、普通車は朝っぱらから酒盛りのゴルフ軍団、山屋オバサン軍団、それに18きっぱー老若男女が入り乱れて殺伐としていましたが (^^;)、グリーン席はゴルフオヤジのイビキ (小山で降りてくれてラッキー!) を除いて静寂・快適……。疲れも知らず、あっという間に黒磯に着いてしまいました。
下車後は、黒磯駅2番線という美味しい位置に停車している麗しの特急色485系を撮っても良かったのですが、登山口へ向かうバスの席取り合戦はドアが開いた瞬間から始まっていますので省略! (^^;) そこで帰宅後「そういえば165系時代の画像をスキャンしてあったよな……」と思い出しまして、久々のフェアーウェイ乗車記念としてアップしてみることにしました (笑)。

しかし……ただでさえ非鉄時代の登山帰りに「一応フィルムが余ったから撮っておこう」と思い撮っておいたポジフィルムのカットであるだけでなく、使ったスキャナも今となっては超オンボロなフィルムスキャナですので、今回アップするにあたり、トーンや色調の再現に非常に苦しみました (^^;;)。そのボロスキャナも壊れて久しく……う~む、新スキャナを購入するべきかなぁ、と思っています。
それにしても、ああ懐かしの165系! デカ目もあり! グリーン車のお古のシートを装備したモハに揺られての山旅も、つい数年前まで楽しめたはずなのに……。そしてその横には、当たり前のように湘南色の115系が停車中! どちらも約10年前の撮影ですが、何やら遠い昔のような気がしてしまうのは、それだけここ10年来のJREの激変が巨大なものだったからでしょうか。
デッドセクションがある重要駅・黒磯といえば最近まで他にも455系が出入りし、さらに昔は583系を格下げした715系、その前には旧型客車……と、国鉄黄金時代の栄華をしのぶ様々な車両の巣窟だったはずです。しかし今やそれもせいぜい、EF65やED75といった貨物用EL、そして1日1往復の「北斗星」(通過) でしのぶばかり……。しかも金太郎の台頭により、機関車交換駅としての重要性もかつてほどではありません。それだけに、国鉄特急色の485系が土曜休日に現れることは、凋落著しい黒磯駅にとって最後の輝きのひとつと言えましょう。485系フェアーウェイには、165系の遺志を継いでしっかりと走り続けて欲しいものです。
ちなみに最近は、台頭著しい高速バス路線が那須にも及んでいるようで (新宿=那須線)、しかも最近「那須ロイヤルストーリー」と称して、高速バスと那須エリアの路線バス・ロープウェイを組み合わせた格安周遊きっぷが登場! 如何にもコテコテ少女マンガっぽいパロディ炸裂なイメージキャラクターはその名も「ナスターシャ・バスガスキー」(壮絶なダジャレ……爆 ^^;;)。フェアーウェイにとって超強力なライバル出現……ということになるかどうかは分かりませんが (ま、フェアーウェイは途中駅までの利用客も多いですし)、とにかくクルマによるレジャーの殿堂と化してしまった新興リゾート地・那須へのアクセスにおいて、公共交通がどれだけ奮起できるのか見守って行きたいと思っております。