
昨年9月にソウルに出張してから早いもので間もなく1年となりますので (時間が経つのが早過ぎ! @_@)、もう少しネタが残っている韓国シリーズの続編を……。韓国といえば最近また怪しい話がありますが、まぁあちら様の駄々は放っておいて、鉄道趣味は鉄道趣味としてドライに割り切り、日本技術の影響が残るツボなスポットをまったりと楽しみたいところです。但し、下手をすると撮り鉄もやりづらくなるかも知れませんが……。 (※以上の点に関するコメントはご遠慮下さい)
さて、ソウルの主要なスポットをグルッと囲むように走る地下鉄2号線=乙支路循環線は、路線の規模面でも在籍編成数でも巨大さを誇っておりますが、そんな2号線の車両をメンテナンスする心臓部として、ソウル市街北東部に君子[クンジャ]車両基地があります。また、この車両基地は1号線所属車の留置・検査も同時に担当しており (1号線を走る圧倒的多数派の国鉄車は龍山・九老などの車両基地に所属)、1・2号線それぞれから若干離れた位置にありますので、地下鉄網整備の早い段階から、ここへの出入庫列車の運行を第一の目的とする連絡線が存在してきました。それが、地下鉄2号線の聖水駅と1号線の新設洞[シンソルドン]駅を結ぶ「2号線・聖水支線」です。それは差詰め、東京メトロの「ナゾの短絡線」をもっと長くしたようなものであり、丸の内線の方南町支線のようなものでもありますが……80年代前半に製造された2段窓車による専用編成が走っているともなれば、何はさておき撮らずにはいられません (笑)。というわけで、聖水駅で撮り鉄をした後、さらに市内北東部でオフィスを構える韓国人の先輩を訪ねるついでに、ちょこっと聖水支線を楽しんでみることにしました。

聖水駅に進入してきた4両編成の電車は、朝夕であればかなりの混雑なのかも知れませんが、真っ昼間はまさにのんびりムード。車内に一歩踏み込むと、薄緑色の古びた化粧板や鋼製ドアに緑色のモケット……と、相鉄旧6000系を思い起こさせる雰囲気がたまりません (*^^*)。しかし待てよ……他の多くの車両がステンレス椅子に象徴される難燃化改造を受けているというのに、この編成は全く手をつけられていないということは……。そこで早速、車端部の銘板を見てみたところ、あぁ悲しや、1982年製。要するに、鉄道車両の25年廃車ルールにしたがって、長年の活躍に間もなく終止符を打とうとしている車両たちなのでした……。
そうと分かれば、聖水支線の撮影にも自ずと気合いを入れずにはいられません。聖水支線には龍踏[ヨンダプ]と新踏[シンダプ]という二つの中間駅がありますが、このうち龍踏駅はまさに君子車両基地の真横に立地し、北を望めばソウルの聖なる山・北漢山がそびえ、東を望めば留置中の色とりどりの車両を観察できるという最高のスポット。そして恐らく、ソウル広しといえども電車と北漢山をうまく組み合わせることが可能な駅は他に余りないはず……。そこで、北漢山の頂上が架線などにかからないような位置を慎重に選び、うまく決まったのが1枚目のカットです (^^)。さらに後追いをすると、フラットな天気の日であれば韓国名物 (?)・ポキッと折れそうな高層マンションとの組み合わせもバッチグーです (2枚目)。
こんな感じで少々撮影したあとは、時間の関係ですぐに新設洞に移動し、1号線に乗り換えたのですが、1号線の新設洞駅は日本の1960~70年代テイストがあふれ、最高に良い感じでした……。6号線との乗換駅として最近すぐ隣に新設された・東廟前[トンミョアプ]駅のデラックスさとのギャップもまた一興 (汗)。
なお、聖水支線の2段窓車は、昨年9月の訪問から間もなく、25年ルールにしたがって本当に廃車となってしまい、現在2号線で増殖中のロテムデザイン車 (新2000系) の4連が新たに入っているようです……。いっぽう、この日は運用に入っていませんでしたが、旧型チョッパ制御車のうち車齢が新しめな中間車をかき集め、一部の車両に西武6000系のような運転台を新設して4連化した編成も走っていますので (2号線のもう一つの支線・新道林=カチ山間にはこれの6連あり)、そのうち再訪した際に撮ろうかと思っています。