扇町駅から化成品タキが去り、貨物列車の歴史も大きく変わり行く中、運河を二つ隔てた川崎の千鳥町界隈では、化成品輸送の新しい流れが定着しているようです。既に3月18日付けの記事でもお伝えしました通り、各種の化成品輸送が消えて久しかった神奈臨千鳥線では、浮島町から液化酸化エチレンの出荷設備が移設されて再び定期貨物列車が走り始めており、基本的に平日なら毎日2回、DD13タイプのDLがコキを3~4車連ねて甲高いホイッスルを響かせています (*^^*)。
但し、旭○成での入換なきあとのエチレングリコール輸送末期の頃と同じく、201レは返空コキの送り込み、202レは川崎貨物駅へ戻る単機、203レはお出迎え単機、204レは積荷コキの発送という要領ですので、コキを連ねた列車は実質1往復のみ。しかも201~202レの運行時間が朝10時頃から7時半頃へと大幅に繰り上がってしまい、出勤ついで鉄にとっては実に不都合な話であります (-_-;)。
これに加え、個人的には3月の酸化エチレン出発式をたまたま撮影して以来最近までしばらく、爆風状態の忙しさが続いていたことから、すっかり千鳥町もご無沙汰になってしまいました。しかし先月末にようやく、午後の203~204レを撮影する時間が出来ましたので、千鳥町のヤードでは果たしてどんな感じの光景が展開するのかワクワクしながら訪れてみました。しかし……折り返しの光景は至って単純。既に日○○媒所有のアントによって荷役線から引っ張り出されたコキ200の川崎貨物方に、出迎えのDLがガシャンと連結され、そのまますぐ帰って行くだけ (爆)。まあ有り体に言って、エチレングリコールの発送が久しくなく、青化ソーダタキを204レで旭○成に入れていた頃の要領と全く同じです。
現在、三島の東○専用線が完全休眠状態なため中断しているエチレングリコール輸送が、もしいずれコキ200を利用して再開されれば、もう少し複雑な入れ換えもあるかも知れないなぁ……と思うのですが、そのエチレングリコール荷役線は7月末現在、半分ほど剥がされておりました……(T_T)。今後再整備のうえ復活するのか、それとも完全に消えるのか予断を許しませんが、復活したとしても酸化エチレン入換用に新配備されたアント君の出番となるのかも知れません。そのアント君も、203レ到着時にはシートをかぶせられた状態……。
というわけで、次の目標は (1) アントによる入換時刻をウォッチして解明する (2) DD5514と並んで先行き長くなさそうなDD5515の酸化エチレンコキ牽引シーンを撮る……といったところでしょうか。極めて地味な臨海鉄道も、通えば通うほど奥が深く、いろいろと気になるものでして……(^^;