広島駅前でしばらく路面電車の洪水を眺め続け、ようやく眼が慣れたところで (^^;) いよいよ記念すべき広電初乗車! もちろん、広電が誇る最新鋭のGreen Mover Maxに乗って、路面電車界の雄・広電の何たるかをひしひしと感じるという選択肢もありましたが、やはりオヤジに片足を突っ込んだ世代の人間にとって、広電と聞いてふっと思い浮かべるキーワードは「路面電車の博物館」。そこで、初めて乗るのであればなるべく「博物館」にふさわしく、古い釣掛駆動車が良いなぁと思いまして、西鉄福岡市内線出身にして広電初の連接車である3000形に乗って、花の1系統へと踏み出しました。
なお、「1系統で釣掛に乗りたいなぁ」と思っても、その通りにするためにはかなり待つことも覚悟しなければならないかも知れません。今や1系統の日中運用すら、カルダン駆動車やGreen Moverが大量に運用されており、選ぶ自由があるほど釣掛駆動の連接車が頻繁にやって来るわけではなく……。というわけで、今回すぐに3000形に乗れた私はラッキー! (笑) ちなみに、広島駅前から発車する電車のうち、5系統 (比治山下経由宇品行) と6系統 (江波行) は釣掛ワンマンカーの世界ですが、これに乗ると宿泊先の宿まで暑い中歩くことを強いられますので、今回はとにかく1系統 (^^;)。
それにしても広電の沿線密着度の高さは凄いのひとこと……。ちょっと走るとすぐに次の電停となり、しかも頻繁に電車が走っていることから、沿線の人々はほんの少々歩いて待つだけですぐに乗ることが出来るという状態……。そこで、歓楽街の八丁堀、そしてデパートが林立する紙屋町あたりでは、連接車の車内は立ち客も相当多数となりました。こ、これが広電の実力……誠に恐るべしであります! (^_^) いやホント、首都圏の主要都市でもこれくらい徹底してクルマとの分離と本数を確保したLRT網があれば……と痛感します。
とまあこんな感じで、驚異の広電初乗車を楽しんでいるうちに、宿の最寄り電停である中電前に到着! しかし、そのままチェックインしてしまうと、夕方の用務までそのままダラダラしてしまおうという気分になってしまい、折角目の前の平和大通りを横切るシーンが良い感じであるのに撮り逃してしまうなぁ……と思いまして、クソ暑い午後2時台であるにもかかわらず撮り鉄に邁進することにしました (笑)。そこでやって来たのは3006編成! 検査後間もないと思われるピカピカな姿に加えて、広告も一切掲げられておらず……もう完全にメロメロです (*^^*)。しかも、信号待ちの都合上減速→再加速し、その際手前にクルマがカブらなかったことから、とにかく連写しまくり……(^^;)。こうして、広島駅に降り立ったときには右も左も分からなかった広電にどっぷりと漬かって行ったのでした……。
ちなみに、釣掛の連接車といえば他に3100形があり、クリームとグリーンの塗装が魅力的なのですが、平日ラッシュ時限定運用のような雰囲気ですので、次回に持ち越しです……。また、カルダン駆動車でも3500・3700あたりであれば非常に好ましいデザインだと思えるようになったのは、都電荒川線の7000・7500形すら追いかけるようになってからの心境の変化かなぁと思っています (^^;