伊豆急を訪ねたあとは箱根登山の小田急車運用区間 (小田原~箱根湯本) へ。考えてもみれば1000形の箱根登山色ラッピング車が登場した直後に一度撮ったきりご無沙汰でしたので、是非沿線の桜とからめて撮りたいと思ったためですが、もう一つの目的として……伊豆と同様に深刻な観光客減少に悩んでいるという箱根登山の現状を見聞し、ごく僅かながらも貢献しようと思った次第です。
14時過ぎに熱海から小田原に到着し、巨大なコンコースを抜けて箱根登山ホームに下りてみますと、早速赤い1000形が停車中~。発車後トンネルを抜けるとすぐに節電下でお約束の消灯となりますが、早川に沿って繰り返される40‰のアップダウンの車窓風景を楽しむのであれば、むしろ消灯されている方が一層車窓の色彩が映えてオツなのでは?と思ったり……。むしろこのような発想の転換によって目下の節電体制をしのいで行くしかないのでしょう (^^;)。
今月前半における箱根登山線内の節電ダイヤは、日中でもそれなりにいるはずの乗客の便を図るべく、ロマンスカーを全面運休させる代わりに小田原~湯本間で約15分間隔で各停を運行し、小田急線側・新松田ローカルとの直通運転は一切中止するというもの。そこで、計3本の小田急車4連が車両交換時を除いてひたすら機織り運行を続けていますが、私が訪れた日には赤1000形が2本に銀1000形が1本という陣容。したがって、赤1000の春景色を撮るという目的は十分に達せられましたが、出来れば5000形にも来て頂きたかったのぅ……と (苦笑)。
まぁともあれ、まずは目の前に咲いている満開の桜と、順光線を浴びて鮮やかな紅に染まる1000形の組み合わせを堪能し激写するという目的は達せられましたが、問題はコロコロ変わる天候……。曇りの予報であったはずが結構ピーカン気味で、かと思えば猛烈な風によって暗雲が急に垂れ込めるという……。1枚目の画像も、1060Fが現れた瞬間に急に暗くなり始めて露出アンダーとなってしまったカットを何とかレタッチで明るめに見せているというシロモノです (汗)。そして、暖かく猛烈な風が吹いた結果、ヒノキ花粉の凄まじい攻撃が……。今年の春は最初から飛散量が例年になく多いことを覚悟して、薬やサプリメントで発症を最低限に抑えるようひときわ気を遣いながら生活しておりますが、さすがに1日でこれだけヒノキ花粉が飛ぶと目も鼻もヤバ過ぎでした (号泣)。
それはさておき、撮影を終えた後は箱根湯本に向かい、もし釣掛サンナナ編成 (103+107) が来れば、さらなる花粉の猛攻を覚悟してでも残り時間を利用して大平台か宮ノ下まで往復しても良いかな?と思案したのですが、なかなか姿を現さなかったためボツ……。入生田にいたのは1000・2000形の3連各1本でしたので、サンナナが来てもおかしくなかったのですが……平均15分間隔のところ節電間引きダイヤとなっているため、もしやすると彫刻の森か強羅あたりに留置されているとしても不思議ではありません。なお節電の必要上、登山電車区間ではなるべく3連ではなく2連を中心に走らせているようです。ただ、1本間引いて間隔が開いた直後の列車には3連が入っていました。
こんな感じで節電ダイヤ下の箱根登山の状況を眺めてみたのですが、いやはや……箱根湯本駅も金曜の午後だというのに信じ難いほど閑散としていたという事実に衝撃を受けました……(T_T)。勿論、観光輸送の目玉であるロマンスカーが全面的に運休しているためとみることも出来ますが、それにしても……(-_-;;)。明日からはいよいよロマンスカーの運行が再開されますので、これから新緑シーズン真っ盛りに向け、少しでも箱根に賑わいが戻ることを願ってやみません。
※カテゴリは車両の所属ゆえ「都市民鉄 (首都圏):とさせて頂きました。