地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

台北蒸し焼き鉄 (5) 車扱貨物列車参上!

2013-09-01 12:33:00 | 台湾の鉄道


 先日大手旅行業各社が発表したところによりますと、今年度上半期における中国へのツアー客が壊滅的に減少し、近ツーに至っては99%減という……。C共の御乱心ぶりが相変わらず続いているのに加え、PM2.5などというものの凄まじさを見てしまえば……観光旅行に行きたいと思うのは余程の中国文化マニアくらいとなるのは致し方のないところでしょう
 そこで、本場の中国料理・文化を楽しもうと思った人々が台湾に行くのかというと、どうもそういうわけでもないようで……台湾へのツアーも社によっては激減しているのだとか (@_@)。うーむ、思うに……台湾ツアーが行く場所は大体決まっており、既に行き尽くされていたところ、最近の馬政権による大陸観光客への門戸開放政策により、主要観光スポットが押すな押すなの大混雑となっていることが、日本人観光客の足を遠ざける一因となっているような気もします。
 まぁそもそも台湾というところは、漢字さえ書ければ筆談で平穏無事に事が運ぶ文明世界ですから (私は第2外国語が中国語だったもので、筆談ってやったことないです ^^; 中国語圏のメシ屋で食べたいものをピタッと見定めて注文できるって良いもんですぜ旦那…)、ツアーで行くよりも個人旅行でいろいろマイナー気味なスポットを訪ね歩きまったりする方が圧倒的に面白いわけで、とりわけ近年は日本人も「台湾慣れ」した結果、リピーターを中心に個人旅行の比率の方が高まっているのではないかという気がします。ツアーについても、中正紀念堂に故宮博物院といったお決まりの超定番コースなどではなく、生活感あふれる古い街並み・ド派手さとシブさが絶妙に混ざり合う廟・日本が残した近代建築・美味い田舎メシ・手つかずの大自然・観光地としても楽しめる鉄ヲタスポット (保存鉄道や古い駅舎)……などなどテーマ別に特化して売り込んだ方が、既に一通りの主要スポットに行った老人客層に絶対にウケるような気がするのですが……どんなもんでしょうかねぇ~。



 というわけで、観光業にかかわっているわけではない人間の超戯れ言、大変失礼しました。少々間が開いてしまいましたが、丁度3ヶ月前の台北出張鉄の続きを……(ここまでの駄文と画像が全然関係なくて恐れ入ります ^^;)。
 鶯歌にて、スイッチャーの出番終了に肩透かしを食らわされながらも工事用宿営車を撮影して大喜びし、「さて台北に戻るか……でもそろそろ高雄行のキョ光もやって来る頃合いだな」ということで、順行 (台湾を時計回りに走る列車のこと。鶯歌でしたら台北方面行になります)ホームの先端で待ち構えていたところ、突如3番線の高雄方からヘッドライトの光が……。何と!貨物列車が待避モードで入線して参りました♪ しかも何と!事務室から反射ベストを着用した操車氏が出て来て、貨車とE300型ELが切り離されますと、ELはそのまま台北方に移動して機回し♪♪ 幸福水泥公司のセメントホキと連結したではありませんか……! 要するに、斗六行の釣掛自強から眺めたスイッチャー入換は、セメントホキをこの貨物列車に連結する前の準備だったようです。 
 というわけで、この貨物列車は東部幹線のセメント積み出し駅(蘇澳~花蓮間のどこか)に向かうに違いない!と思いまして、先にやってきた区間車(要は冷房付き普通列車)に乗って、再び台北の東側へ! 当初の目論見では、鶯歌からは素直に台北に戻り、台北駅周辺で昼食をとりつつ、誠品書店あたりでじっくりと鉄道書を物色し、出来れば模型もゲット……というつもりであったのですが、来そうでなかなか来ない車扱貨物が必ず来ると分かれば、どうしても撮り鉄活動に集中せざるを得ないという……。久しぶりの台湾訪問ということで、どちらも完璧にこなしたいものですが、日本に帰る飛行機の時間が既に決まっており動かせない以上、二兎を追うことは出来ません (汗)。
 そんなことを考えつつ、極めてスペシャルな区間車の旅 (謎……このシリーズの次回をお楽しみに♪) を楽しむこと約1時間、朝方撮り鉄した駅に再び戻って来たところ、予想通りに車扱貨物列車が登場!! しかも、セメントホキに加えて有蓋車・無蓋車を合わせて合計20車以上という超豪華編成!! 嗚呼……日本ではもう遠い昔の存在になってしまった編成が、今もこうして台湾では力強い生命力を保っていることからして、思わず「台湾万歳!」と叫んでしまいたくなります (笑)。