地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

栃木東部非電化散歩 (2) 真岡6103レ

2016-05-07 00:00:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 真岡鐵道の日常を担うのは軽快DCのモオカ14形であることは言うまでもありませんが、究極の役者といえばSLもおか号であることは衆目の一致するところでしょう。そんな真岡鐵道のSLをめぐっては最近、菜の花畑を荒らす狼藉鉄に対する真岡鐵道側の悲鳴がこもった「もう来るな」宣言がなされ、一時はネット上において「また撮り鉄か。あいつら要らねーだろ」との悪評が繰り返されたものです。正直私も、鉄道会社の収入に貢献せず沿線環境を荒らすだけの輩は、本当に鉄道とそれを取り巻く風物を愛しているとは言えず、単純に車輪が付いていれば何でも良いというに過ぎませんので、まぁ要らねーな、と思います。乗る、そして乗らなければ記念切符・硬券入場券やグッズを買う、の原則に徹してこそ、そしてもし買わなくても社会的マナーは守ってこそ、探訪して撮った後の思い入れも増すでしょうし、鉄道趣味活動の真髄だと思うのです。私自身としては、真岡鐵道を撮るのは以前下館界隈でちょこっと撮ったのみで、大口叩ける分際ではないのは重々承知ですが、一般論として敢えて申し上げさせて頂きました。



 それはさておき、今回真岡鐵道を訪れたのはあくまで別件のついでに過ぎませんので、モオカ14の非ラッピング車を撮れれば御の字だ!と思っていたのですが (この非ラッピングにしてもラッピングも同然としか言いようがないですね ^^;)、一応夕方に真岡に到着して1泊し早朝に出発するというスケジュールで動いていましたので、とりあえず真岡駅で寝ている50系客車を激写できれば良いなぁ~と思っておりました。で、実際にそうしたのですが (→次々回)、先に訪れた益子から真岡に早めに到着することが出来、20分少々待っていれば下館からの客扱い入庫客レが到着することから、さっさと宿に行くことはせず、まずはSLキューロク館を駆け足で見物し (^^; →次回)、誰もいない踏切で待つこと数分……お馴染みのDLホイッスルの音とともに、国鉄色DE10 1535に牽引された50系が現れました♪ ををを……もし50系の色がワインレッドであれば、1970年代末~1980年代の国鉄赤字ローカル線客レそのものとしか言いようがありません☆
 そして後追いすると、ご本尊のC12 66が、しずしずと後ずさりして行くかのように真岡駅に滑り込んで行きました。煙を上げていなければ話にならん、という方が圧倒的に多いのでしょうが、私はSL原理主義ヲタではありませんので、たった一人でのんびりとこんなシーンを撮れればそれだけで結構満足♪ 歩いて宿に向かったあとは、さらにひとしきり真岡の街を散歩し、美味いラーメンと餃子に舌鼓を打ちながらビールを飲んだのでした♪