ヤンゴンから訪れやすいLRBEの二大牙城が基本的に陥落したということで、今後LRBEという愛すべきヘンテコ車両に乗るためには、さらに遠くの支線を探訪する必要が生じていますが、ともかくもミャンマー国鉄としては、LRBEという存在そのものを近いうちに廃したいと考えているのは間違いないでしょう。とりわけLRBEの保守整備を担当してきたパズンダウン工場は、ヤンゴン川にほど近く再開発用地として高く売れる場所でもありますし……。
というわけで、いつもお世話になっております斎藤幹雄様から、今年の3月に訪問された際の濃厚画像を頂いておりましたので、このような大きな節目に合わせて謹んでアップしたく存じます。LRBE、こんな超ゲテモノもあったのですね……(*@o@*)。車内のエンジンカバーを挟んで、運転席からの見通しを良くするために、腰回りにも窓を開けたのかも知れませんが、こりゃ~創意工夫があらぬ方向に向かってゲテモノ過ぎます (^^;)。側面の小窓ズラリも、アンバランスさを一層かき立てていますし……。
嗚呼……全てが一点モノで創作精神にあふれたLRBEも、日本中古DCの拡充とパズンダウン工場の廃止 (たぶん) によって消えて行く……。ミャンマー国内で保存される見込みは全く無いでしょうから、どなたか超物好きな資産家の方がごっそり購入して下さり、日本に輸入のうえ動態保存して下さらないものでしょうか? メカは日本のトラックそのものですので……。まぁ所詮は貧乏人の他力本願で恐縮ですが……。
いっぽう、日本中古DCはこうしてますます意気盛んに勢力を拡充しているわけですが、ちょっとナゾな展開になりそうなのが、こちらのキハ40 3005 (インセイン工場での撮影とのこと。なお、以前にも斎藤さんからの情報を紹介させて頂いた通り、余程のことがない限り工場の見学許可は出なくなっています)。東海のキハ40系列では唯一、屋根改造でクーラーの位置を下げて、側面に排水口を開ける改造をしていますが、もうヤンゴン環状線では冷房の扱いを止めてしまったことから、この車両がクーラーを使うとすればVIP用になるのかも知れません。個人的には、何だかんだで冷房を使うのを取りやめにして、ニャウンカシー運用の予備としてバゴーに配置して欲しいものですが……。今頃は改造が終了し、どこかに配置されているものと思われますが、さて……??
ティラワに到着した東海車の超豪華18両編成! (^^;
鈴鹿臨も超びっくりの世界……。