地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

どっこい現存する元常磐の日根野105系 (中)

2018-10-01 12:15:00 | 国鉄型車両


 長年千代田〜常磐緩行線で活躍したメトロ6000系が引退するのは歳月の流れの結果ですが、大部分の車両はジャカルタに行って現存しているという点で、長寿に恵まれた形式であるのかも知れません。そして、長寿という点では、同じ路線を走っていた103系1000番台もまた然り。8M2Tというスパルタンな編成が地下鉄内で吐き出す熱気は凄まじいの一言でしたので、千代田線筋では余り長続きせず203系に主役を譲ってしまったわけですが、そのタイミングが国鉄末期の地方路線電化の流れと一致して、少なくない車両が105系に改造されたのは、ある意味でラッキーなことだったのでしょう。常磐線快速や東西線に転じた編成は2000年代に廃車となりましたので……。



 そんな103系1000番台改造105系、散々ボロだのクーラーの効きが悪いだのと悪評を叩かれながらも (?)、ヲタを喜ばせながら奈良・和歌山・広島・下関で幅を効かせてきたものですが、広島と下関では既に227系増備の結果力尽き、桜井線と和歌山線も既に置き換え用227系の第一編成が落成、訓練運転を経て来年のダイヤ改正以後急速に置き換えられて行くことでしょう。床置きクーラー車であれば、埋めた窓と塗装を除けばほとんど千代田&常磐時代と変わらない (?) 見てくれが、2018年になっても現存していたことはある意味奇跡ですが、車齢が間もなく50年に達するだけに、これもまた致し方ないことかも知れません。奈良線103系の引退ともども、昭和は遠くなりにけり、103系という巨星ついに墜つ……。
 なお、この画像は2015年夏に撮影したものですが、その直後の8月12日に赤帯編成の画像をアップして以来、青編成の画像を3年以上も放置してしまったという……(^^;)。そろそろ沿線のヲタが増えるかな?と思われる中、誰も撮っていないときに訪れておいたのは正解でした☆