一昨日の相鉄大本営発表によりますと、2019年度末=2020年3月改正で開通する相鉄=JR連絡線用の新型車両は、大方の予想通りにE235系と同じサスティナボディの12000系となるとのことですが (性能はE233・11000系に合わせるようです)、正面デザイン・塗装・内装はいずれも東急直通用の20000系と近いイメージとなっています。その20000系も、このたび経産省のグッドデザイン賞を受賞したとのこと。相鉄沿線民は、9000系YNBリニューアル車や20000系の登場からそれなりに時間が経った今でも、あの不思議な輝きを放つ濃紺の車体が現れると「をを・・」と感動の溜息を漏らしますから (私の親など、横浜への往復でYNBに当たると大喜びで報告するほど。笑)、とりあえず相鉄のブランディング戦略は、沿線民に対しては大当たりしたのかも知れません。今後、12000系や20000系が実際に都心へと直通するようになったとき、相鉄のソの字も知らないようなパンピー都民の皆様がどう反応するか興味深いところです。都内では電車よりもビジホの方が相鉄の名をいち早く広めているようですので……(否、都民は相鉄系ホテルに泊まらないでしょうから、まずは地方からの客に知られつつあるということでしょうか。でもそういえば、ソウル明洞のあたりにもオープンしたのでしたっけ?→相鉄沿線民が相鉄系ホテルに泊まるチャンス)。
そんな12000系も20000系も近い将来の大増備は明らかで、まず12000系は来年度6編成が揃うとのこと。すると、既に8連各停としてたまに細々と走っているのみとなった7000系は、ひとたまりもなく全滅することになるでしょう……(モヤ700を除く)。2100系や5100→5050系を含めて、一時代を演出した切妻アルミボディ+幕板と裾の細い赤帯というスタイルは、間もなく見納めとなります。分かりきっていたこととはいえ、子供の頃からこの車体と付き合い、苦く甘酸っぱい思い出もある身としては、寂しいものですね……。既にそれなりに撮り貯めていますので、とりあえずは見かけたら乗ることに徹したいと思いますが、もしさよならHMでも付こうものなら、沿線はパニック必至でしょうか……。相模大野でさよなら撮影会が開かれるのであれば、万難を排して訪れたいものです。
画像は、天王町〜星川間の高架化工事が始まる前の04年と09年に撮影したものですが、ついに上下両方の高架化が完成のはこびとなり、昔ここが名撮影地であったことの片鱗もなくなったことこそ寂しけれ。
それにしても、マイクロから近いうちに発売される相鉄9000系は、単にひと頃のマイクロと比べて大幅に値下げとなっているのが好ましいのみならず、YNBの色再現もなかなかうまく行っているようで (少なくともNGIさんの画像を拝見した限りでは) 期待が高まりますが、すると9000系鉄コレの立場は一体……。既に7000系はマイクロから出ており、新7000系がマイクロの空白区となっていますが、新7000系もこの先あっという間に消えることは確定ですから、その動きとからめてマイクロからN模型が出るのか否か、注目したいと思います。