地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

常磐線の旅2018夏 (4) 719系

2018-10-02 18:00:00 | JR発足後の車両


 浪江にて常磐線不通区間の代行バスから原ノ町行に乗り換えますと、当面駅舎側の上り1番線と中線は使用されておらず、線路上に組まれた仮設の通路を通って下り3番線に向かうようになっていますが、そこで待ち構えている浪江〜原ノ町機織り列車は何と!仙台地区から相当数を減らしてしまった719系! しかも真っ昼間で代行バスから乗り換える客は僅かだというのに4連! スッカスカなクモハに陣取って、柔らかくも重厚な直流モーターの音色に酔いしれながら、生活を取り戻しつつある一帯の美しい緑の山河を愛でたのでした……。もっとも、途中から下校の高校生がドドッと乗ってきて、4両編成で丁度良くなってしまいましたが……。



 それにしても、いわき〜富岡間の651系といい、浪江〜原ノ町間の719系といい、水戸支社と仙台支社であぶれた古株にあてがわれた最後の舞台として、福島第一原発周辺の区間が選ばれているように思われます。そして最近では新たに、E501系もいわき〜富岡間の常連となっているとか。すると、2020年春と思われる全線再開後は、これらの車両が入り乱れていわき〜原ノ町間を往復し、651系・719系・E501系はそれぞれ松・竹・梅、甲・乙・丙という役回りでヲタを集客し、あるいは復興関連でこの区間を訪れる用務者の足となるのかも知れません。まぁ所詮は予想というか妄想に過ぎず、719系が何時まで残るか予断を許しませんが……。
 ともあれ、そんなことを脳裏に描きながら、原ノ町駅にて719系4連を激写するのもまたいとをかし。日中だからといって2連に減車するわけではないのは、入換要員を省くためなのかも知れません。