地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

万博を囲む鉄道 (2) 古き良き味わいを残す喜多山車庫

2005-04-26 22:43:23 | 都市民鉄 (中京圏)


 開業100年の老舗となった名鉄瀬戸線は、喜多山の車庫もイマドキの大都市圏の通勤路線としては貴重な木造で、何とも言えない雰囲気を醸し出しています。まさかこの建物も100周年ということはないでしょうが……個人的には、狭苦しい空間の中で数本の線路が木造の車庫に吸い込まれて行く配線を見ると、むかし訪れた上田交通の上田原車庫を思い出してしまいます (^^;)。以前にも触れた通り、この車庫もいずれ尾張旭に移転し、高架化とともに消えゆく運命にあるようですが、少しでも長く600V時代の名残を伝えて欲しいものです。ゼイタクを言うならば、この空間にモ700・750・900……といった古武士の面々が集っていた頃をナマで見てみたかったですね……。
 そういえば、前回訪れた時に画面右側の位置にいた青いデキは車庫の一番奥にひっこんでしまい、その代わりに茶色いデキが鎮座していました。個人的にはやはり茶色い方がしっくりきますね。出来ればパン上げシーン、さらには茶・青デキの並びなども見てみたいものですが……。(そんなイベントがあろうものなら人が殺到しそうですね ^^;)

臨海鉄道もDL世代交代

2005-04-25 22:45:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 高度成長時代以来、鉄道貨物網の末端を担い続けている各地の臨海鉄道。当初の主流だった国鉄DD13タイプに代えて、最新のエンジンを搭載した新世代DLの導入が始まっています。その一番最初の例が京葉臨海、次いで鹿島臨海でしたが、私が最近はまっている神奈川臨海でも京葉臨海KD60の「ちょっとデザイン変更バージョン」であるDD60を導入しました (右側の車両)。ですが、まだ1両しかないので、走行シーンに出会うのは今のところお預けで、取りあえずは車庫に停まっているシーンをこうやって撮っただけです (^^;

 それにしても……福知山線の大惨事、自分がいつも乗っている路線でも決して起こらないとは言えないだけに、他人事ではないです。ご冥福をお祈りします……。と同時に、この画像にも写り込んでいる通り、全ての鉄道会社が「安全第一」を改めて徹底して欲しいものです。

万博を囲む鉄道 (1) 瀬戸線100周年

2005-04-24 18:40:04 | 都市民鉄 (中京圏)


 先週は普段にも増して忙しかったもので更新の間隔が開いてしまいましたが、昨日は名古屋出張のついでに (^^;) 万博会場に近いエリアを走る私鉄路線をウロウロしてきましたので、これからいくつか画像と話題をアップしてみたいと思います。

 まずはこちら、瀬戸線100周年記念HMつきの名鉄6000系です。路面電車に毛が生えたような路線から出発して、いまや18m車の4連が頻繁に行き交う瀬戸線ですが、急カーブがあちこちにあったり、都会の中の無人駅があったりする点は「瀬戸電」っぽいなぁ~という感じですね (^^;)。これからも、そんな雰囲気を大事にしながら (?) 発展してほしいものです。

 100周年記念HMつき編成は結構本数が多い……という前評判もあったようですが、私が訪れたときは3本だけで、しかもそのうち2本は喜多山と尾張瀬戸に入庫中でした。というわけで、撮影効率悪過ぎ!! (T_T) しかも、HMつき編成は6000系だけで、瀬戸線オリジナルの6600系 (栄町地下線開業時の新車)と6650系 (もと本線系AL車3850・3900系の車体更新車でモチロン釣掛) が選から漏れていたのは残念無念……(@_@)。

台湾鈍行の旅 (番外3) 復活なるか? 阿里山のバス窓DC

2005-04-21 19:04:03 | 台湾の鉄道


 忘れた頃にまだまだ続く台湾ネタ (^^;)、今回ご紹介するのは、小さなボディとロッド式の台車、それにバス窓の組み合わせが何とも好ましい、阿里山森林鉄道のDCの話題です。

 私が初めてこの車両の存在を知ったのは、何とはるか昔 (^^;) の小学生の頃のことでした。毎月1度の楽しみだったRF誌を買ってくると、そこには当時「ロンち○ん」の愛称で親しまれていたテレビ司会者兼「鉄」、吉村○夫氏による台湾一周記事が載っていました (古い話だなぁ……^^;)。その頃の台湾鉄道事情をめぐる最もホットな話題として採り上げられていたのは、単線非電化で開通したばかりの北廻線 (蘇澳新~花蓮。今や複線電化で台鉄のドル箱) や、改軌まぎわの花東線ナロー寝台車 (!) の話題だったと記憶していましたが、その一方で台湾鉄道の旅のハイライト・阿里山森林鉄道もバッチリ載っていたのでした。
 その頃の観光客輸送の主力が、まさにこのDC「中興号」。中国大陸に加えてモンゴルの領土もあわせて「これが中華民国の領土でござい」と言わんばかりの時代錯誤的なHMも凛々しく (^^;)、小さなDCが箱根登山並みに険しい路線を走って行く光景に、子供心にワクワクしたものです。

 というわけで、私の頭の中では長い間、阿里山森林鉄道のイメージといえばこのDCだったのですが、1960年代の作品ということでだいぶ昔に第一線を退き、長い間嘉義の車庫に放置され、僅かに2両ほどが予備の中の予備として可動状態で保存されていたとのこと……。
 そんな、辛うじて良好な状態のDCを車庫の外側からうまく撮れて喜んでいたのですが (^^;)、最近台湾の鉄情報サイトを見ていたところ、このたび修復が成功したナローSLとこのDCを使って、近いうちに嘉義近郊の平地区間限定で週末の保存運転を始める計画があるとか! これは楽しみです……(^^)


小田急、9000形の方が先に廃車……

2005-04-18 17:59:00 | 大手民鉄 (小田急)


 先日、これから小田急5000形の2段窓車の廃車が始まるのだろうか、という話題をアップしたばかりですが、そうではなくて先に9000形6両固定編成の廃車解体が始まっているのを今日相模大野で目撃してしまいました。9000形といえば、昭和47年の登場時、衝撃的な正面デザインを放ち、後の新車に絶大な影響を与えた車両。まあ私はその前面デザインについて余り好きではなかったのですが (^^;)、小田急カルダン車の中では多分一番大きな走行音、それにやや小さめな一段窓など特徴も多く、最近では「来ればラッキー」な車両のひとつでした。
 というわけで、9000形単独6両編成をカメラにおさめるのも早め早めが肝心のようです……。(-_-)