来る25日の京急久里浜イベントの主役であるラッピング1000形は、お子様の興奮のるつぼとなることはやむを得ないとして、じっくりと濃いぃ撮影を楽しむとすれば保線用車コーナー! ですが、ここの常連は久里浜に常駐するデト17+18と相場が決まっております (たぶん。昨年5月22日の記事をご参照下さい)。そこで出来れば、珍車中の珍車・クト1形(1と2の2両あり)を間近で撮ってみたい……と思うのですが、とりあえず久里浜に行く予定もありませんので (^^;)、前に撮影したカットをアップしてみることにします。
クト1形はデト17+18と同様の救援車で、デト各種のほか旧1000形、及び今はなき700形と総括制御することが可能なようです。そして普段はクト1が神奈川新町に、クト2が金沢文庫に常駐し、いざ事故が発生した場合に現場に急行するべく、事故復旧用の各種機器を搭載しています。しかし……そもそも救援車という存在は出番がないことが好ましいわけで、普段から利用客に存在をアピールする必要も全くありませんので、車庫の奥で寝ていることがもっぱら……。クト1は新町の住宅街の道路から見える位置に留置されているものの、周囲は検車区のいろいろな建物やブツが並び (確か) 、背伸びをしてどう頑張ってもうまく撮影できません。
そしてクト2も、普段は留置中の営業用車両に邪魔 (?!) されており、これまで文庫~八景間を数え切れないほど通ってもその姿を目にすることは叶いませんでした。デト11+12の活躍の陰で出番が少ないデチ15+16 (レール積卸用クレーンを外してからはデトに改称されたのでしたっけ?) が、踏切脇の見やすい位置に留置されていることと比べると、天地ほどの差があります……。
では、一体どうすればクト2を拝むことが出来るのか……。策を講じてたどりついた結論は、「金沢八景の東急車輌脇で旧1000形を撮るついでにじっと待て!」……これに尽きます (笑)。文庫の庫内ではたまに、入換や出庫のために留置車両群に切れ目が生じ、見通しが非常に良くなることがあります。そのときがまさにクトを拝むチャンスです! そして、滅多に動かないため台車まわりも含めてピカピカな車体が午後の光の中でまばゆく映えているのを眼にすれば、「ををっ、これがクト様の全体像か……ありがたやありがたや」という気分が盛り上がります (*^^*)。しかし同時に「一体いつ、手前の柱などの障害物を入れずに完璧な形式写真を撮ることが出来るのだろうか」という溜め息が……(苦笑)。
なお、ここで京急の列車を撮る際には、カメラを東急車輌の方に向けないよう注意する必要があります。門前には「写真撮影禁止」と書いてありますので……(日車・川車・近車は大丈夫なようですので、何故東急だけ……と思います -_-)。まあ、今どきの東急車輌から出場する車両を、神武寺に来る前の段階からガツガツと撮ってみたいとは思いませんが、入換用のDLが横浜市大正門脇の踏切 (ここで撮る分には、工場内は見えないためおとがめなし) まで出て来るシーンは、いずれ撮ってみたかったりします (笑)。