けふは一応中華人民共和国の建国60周年だそうで、あちこちのメディアが賑やかに特集をしているようですが、個人的にはいくら隣国のこととはいえ、金満ぶりにかこつけた独裁国家を言祝ごうとは思わないですね~。それに鉄道趣味的にも、最近はやけにチャラい車両ばかり増えているようで、「CNRといえばダークグリーンに決まっとる! 男は黙って非空調硬座!」という石頭的趣味の私にはもうついて行けません (^^;)。むしろ……あちら様から見ればたぶん非友好的反動帝国主義者に見えるであろう私としましては (笑。以上の点についてのコメントはご遠慮ください)、先日RM誌編集長氏のブログでも紹介された、満洲国・朝鮮・台湾・樺太も含めた戦後まもなくの鉄道地図『日本交通圖』の復刻に狂喜しまして (爆)、「そういえばそうだ」とばかりに満鉄っぽいフリーランス車両の製作をシコシコと再開 (笑)。このたび目出度くジテ中間車改造 (?) 撫順ヘロヘロ通勤客車の先頭車 (っぽい車両) が完成しました (^O^)。
まぁ具体的な作業としましては、前にアップした阪急顔取り付け状態から、さらに隙間をパテで埋めて慎重にヤスリをかけ、「まぁこんなものかな」という程度に実車に近似したマスクを成形、その後はフツーに塗装を施して窓とベンチレーターを取り付け、足回りを履かせただけです (笑)。ただ唯一悩んだのは……2006年現在の水色塗装を再現するのであればさておき、ダークグリーン時代の正面塗装が分からず、さてどう塗ったものか……ということ (^^;)。緑一色+テールランプケースの銀塗装だけでは何だかなぁ~というわけで、シルヘッダー部に塗ったベージュをマスクにも回してみたのですが、何やら微妙……(^^;;;)。ま、とにかくこれもフリーランスということで……(笑)。
いっぽうこちらは、単純にGMのスハ32キットに中国国鉄塗装を塗ったものですが、これは何じゃ?と申しますと……日中開戦後に設立された国策会社・華中鉄道に38両が供出された32系客車の「その後」を、それっぽく再現してみたものです。
1981年に出版された豪華写真集『中国鉄道の旅』5巻本のうち「東南編」をめくってみますと、今やCRHが行き交うようになるとは全く想像出来ないほどシブくヘロい雰囲気の寧波駅に慢車が停車しているシーンが載っておりまして、編成中には何と32系客車の残党の姿が! 恐らくは他の満鉄系客車と同様、頑丈な日本製客車は1980年代まで浙江省や江蘇省あたりを走る鈍行用車両としてほとんど現役だったものと想像されます (私が初めて中国を訪れた1990年には、まだ慢車はほとんど半鋼製車で運用されており、急行列車を待避して侘びしく停車している姿に、当時は非鉄だったもののグッときたものです……。しかし見かけた列車に32系客車が連結されていたかどうかは、う~ん思い出せない……^^;)。
というわけで、近いうちにKATOからデフ無しキューロクが再生産されるのに合わせ、是非中国国鉄塗装のスハ32を用意し、返す返すも勿体なく撮らずじまいだった華中の慢車っぽい雰囲気を楽しんでみようと思った次第です。一応台車は、TR23の標準軌改造バージョンから満鉄3等客車っぽい台車に振り返られたと勝手に想定してTR11を履かせ (これではオハ56ですね ^^;)、ベンチレーターは「オリジナルそのまま」「小型グロベン2列の代わりに小型ガラベン2列」の2バージョンとしてみました。車番は……中国国鉄フォントの「硬座車 Yingzuoche」インレタを望むべくもないため、テキトーに30000台の番号を……(^^; 車番のルールにつきましては、リンク頂いている「はいらーある」さんのサイト「不思議な転轍機」を参考にさせて頂きました)。
ケチのつけどころは満載ですが、まぁフリーランスということで……(^^;
あとは9600をゲットすれば、ド田舎の支線の小運転は再現できます (笑)。
ちなみに、他にもう1両落成間近。さらに量産して長編成を目指し、マイクロエースの「あじあ」と併走させるのが楽しみです (*^^*)。または、トワイライトExp.塗装のEF81に牽かせてみるのもオツなものかも知れません (^^;;)。
今後の満鉄シリーズの課題は、ジテ改造電車先頭車の製作と満鉄長距離用客車の製作ですが、どちらも最高に面倒臭そう……(汗)。一応ジテは「GMクモハ52のマスク++GMサハ75側面+GMクモハ73屋根」といった組み合わせでぼちぼち組み始めているのですが……パテ埋め&削り出しによる前面の成形がうまくいったらアップすることにします (失敗したらボツ ^^;)。