地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ジャカルタ炎鉄録 (24) 秋姿?の東急8007F

2009-10-13 07:12:00 | インドネシアの鉄道


 これまで断続的に濃厚に暑苦しく(笑)お送りしてきたインドネシア初訪問シリーズ。いよいよ、真打ちにして最大の訪問目的である東急8000系列の現状を、各編成ごとに順次ご紹介して参ります。
 そのトップバッターはもちろん8007F! この編成が引退間際に突如伊豆急帯をまとい、臨時急行「伊豆のなつ」として週末ごとに東横線を駆け抜けたのも早いもので4年前……。初日の沿線は割と閑散としていたものの、運転日を重ねるごとに沿線に人が増え、その後8039Fのリバイバル急行や昨年正月のさよなら臨時特急に至る8000系人気への火付け役となったことが思い出されます。そんな8007Fの引退後に待ち受けていたのはインドネシア譲渡! はるか約6000kmの海を跨ぐ余りにもスケールの大きな展開に、川崎市営埠頭で船積みを待つ姿を公園から眺めながら「是非この目で新たな活躍を見届けたい!」と心に誓ったものです。
 しかしその後は仕事が余りにも忙しく、1週間程度の連続した休みすら取れない状況が続いている間に……当初は伊豆急帯姿にインドネシア国鉄マークを貼り付けただけの姿で活躍していた8007Fも3年に1回(?)の検査期限を迎え、伊豆急帯を剥がされて(最近のジャボデタベック事業部のマイブームである?)黄色+緑帯姿となってしまいました。嗚呼……ジャカルタの街にも伊豆急テイストを振りまいている姿を是非撮っておきたかったのですが……(T_T)。とはいえ、8007Fが模様替えをしながら大活躍していること自体は全く変わりありません。というわけで、ジャカルタにおける東急8000系列の元祖としての貫禄(?)あふれる姿を徹底的に記録するぞ!(爆)という覚悟で撮りまくったのでした……v(^O^)v 特に、黄色と緑という色彩から連想するのは秋。そうだ……南国での活躍も「なつ」が終わって新たなステージに入ったのだなぁ……という感慨にふけりながら(笑)。



 私が訪問した8月中旬の時点では、8007Fは連日「朝→ボジョン・グデまたはデポック~ジャカルタ・コタ間の急行として数往復したのちデポック入庫」「午後→15時頃からのラッシュアワーに備えてデポックを出庫した後、デポック~ジャカルタ・コタ間を急行として数往復」という運用に入っておりました。総じて、デポック電車区に所属している編成のうち日中入庫の急行運用に固定されている編成は、各駅停車の凄まじい混雑や終日運用の連続による酷使とは無縁(?)で、入庫中こまめに洗車されるようですので、外観は常に最高にピカピカ、内装も(多少のゴミを除けば)ほどほどに清潔な状態を保っているように見受けられました。まぁ言わば、ジャカルタの電車の中でも虎の子扱いを受けている編成という印象です。また、朝のみのレアな運用であるボジョン・グデ往復の急行に入っていたのも儲けものでした♪(2枚目の画像)
 しかーし! 最近インドネシア現地からアップされた画像を○リッカーで眺めていたところ、8007Fはブカシ電留線常駐の運用(デポック電車区担当)にコンバートされ、朝夕はブカシ線の急行、日中は東線~ブカシ線のエコノミーACとして走っているようです。この東線という環境がなかなかのカオスでありますので(^^;)、投石による破損などが進んでしまわないか心配になってしまうのですが、そこのところは是非健気に頑張って欲しいものです。
 ちなみに、撮影初日にボゴール線で撮り鉄しまくったのち、夕方デポックからジャカルタ・コタに向かう8007Fに乗車したのですが、基本的にジャカルタのラッシュ輸送は片方向ですので、デポック始発の電車は送り込みの空気輸送♪ そんなスカスカの車内に腰掛けて、8000系初期車ならではの車内スペックを眺めながら、足下で唸る8000系サウンドと、窓の外を流れゆく南国の夕暮れの風景を満喫するというのは、何者にも代え難い贅沢なのでありました(*^^*)。

秋のN模型あれこれ・豊作と「凶」作 (^^;)

2009-10-11 00:12:00 | 超へっぽこ模型製作


 秋の風物詩・関西系鉄コレの面々。ぱれっとさんに難波駅でご購入頂いた南海角ズームは素晴らしく、谷町線30系もグッドですが・・・日比谷にて並んだ末にようやくゲットした阪急阪神は、阪急がややぼってり気味? 阪神の塗装がチーナ・クヲリテー炸裂……(T_T)。昨年のステンレス・ジェットカーの上出来さと比べますと一層悲しさが募ります。自分で塗り直すしかなさそうです(ボソッ)。



 一方こちらは鉄コレ西武351系。中学・高校時代には他の釣掛式電車を優先してしまったため結局撮っておらず(ニス塗りではなく、運転区間も短くピンと来なかったため ^^;)、後々後悔している車種ですが、余りにも素晴らしい出来に感激。模型屋で思わずもう1箱購入。これまでN化を保留していた元国鉄17m車と合わせて一気にN化しました(笑)。何故か西武がにわかマイブームです (^^;



 撫順の変顔先頭車が先日完成し、今週には満鉄あじあ号が再生産販売される……ということで、やはりジテ改造電車の先頭車(タイプ?)も無いわけには行かないだろうと思いまして、ついに困難な製作に着手。サハ75側面+クモハ52前面+クモハ73屋根を組み合わせ、パテ埋め部分には予めプラ板を裏から貼り、実車に近い形状にパテを盛ったものの、これから削るのはしんどそう……(@o@)。



 昨年模型の道にのめり込んで早々、「根岸駅の昔を再現したい」と思いましてTOMIXのEF15を3両も買ったものの(爆)、余りのやかましさに気分は萎え……。そしてこのたびKATOからEF15のリニューアル生産発表! 思わず2両予約してしまったと同時に、余剰気味が決定したTOMIXの1両にこんな色を塗ってしまいました (^^;;;)。鮮鉄デロイがもしその後北朝鮮でもコピーされて現役だとしたら多分こんな感じか……というわけです (^^;……実際にはソ連・東欧技術に相当依存)。まぁ、国家としての北朝鮮は全く支持しておりませんが、今後崩壊または開放体制化・日本との国交樹立のあかつきには、間違いなく激しく濃いぃ鉄道趣味の桃源郷となるはず。そうなると良いなぁ~と思いつつ今後仕上げを進めようと思っております。同時に、韓国側に残された1両をプロトタイプとして中央・太白線用のELが量産された場合を妄想したバージョン、そして南北両方の客車(あくまで「それっぽいもの」)を用意しようと思っていますが、さてどう製作したものかしらん(汗)。
 目指せ!鉄道模型の大東亜共栄圏、じゃなくて東アジア共同体!(って……どちらも個人的には共感できないのですが ^^;)。

天高くHi-tram。平兵衛まつり2009

2009-10-10 16:26:00 | 事業用車両


シングルアームパンタを畳んでいざ発車!



あっという間に折り返し・・・



再びパンタを上げて充電~。



奥の超ワイド車体試作車を手前にして頂けると有り難かったのですが・・・。

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 収穫の秋は村祭りの季節。武蔵国・平兵衛新田にある鉄道技術の畑でも、毎年恒例となっている秋の技術収穫祭りがのんびり・まったりと開催されました。今日は午前中、いつもお世話になっております「ぱれっと」さんと、都内某公園で開催された鉄コレ新作まつり(爆)に参加し、時折小雨が降る中を約5時間立ちっぱなしで奮闘したのですが、混沌とした会場を抜け出して都心を離れると……あら不思議、何とも爽やかな秋の空が広がっていました(去年も同じパターンだったよなぁ……^^;)。
 というわけで、今年はどんな秘蔵車両が御開帳と相成るのだろうかとワクワクしつつ、目指す平兵衛新田に着いてみますと……あらら、昨年と同じく最新鋭LRT「Hi-tram」の独壇場でありました(^^;)。う~む、223系っぽい車体の燃料電池車(?)や、湘南色のキハ30などを形式写真っぽく撮ってみたいのですが、今年も撮りやすい位置に留置されているのはE231風ボディとは……。
 結局、期待は少々裏切られたかたちになってしまいましたが(今後もしばらくは毎年Hi-tramの試乗会かしらん・・・)、ド順光の下で改めてHi-tramを撮影できるというのも、これはこれで最高に貴重な機会! まずはバッチリ決まって大満足です(笑)。
 ともあれまずは、毎年貴重な実験用車両を披露して下さる関係者の皆様に、この場ながら心よりお礼申し上げます。また「ぱれっと」さんには、早朝から大変お世話になりました!!m(_ _)m

西武秩父線40周年記念・快速急行乗り通し

2009-10-09 09:02:00 | 都市民鉄 (首都圏)


池袋から2時間少々の旅を終えて三峰口に憩う4000系。



横瀬ではイベント展示を控えたE31・三重連がお出迎え。



新101系改め秩父6000系も日々西武秩父駅の脇を通過し40周年に協賛 (?)。



新101系引退後の土曜休日・西武秩父直通ロングシート運用は3000系で決まり?

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 来る14日は西武秩父線が開業して40周年。既に南入曽や横瀬でのイベントをはじめ、各種の記念行事で西武が盛り上がっているのは周知の通りです。そこで、ふだんは血中西武趣味度が薄い私もにわか西武ファンに化けまして (笑)、先日KATOから発売された「E851+セメント貨物列車セット」や鉄コレの「351系3両セット」を購入してしまいました (いや~絶妙な出来です、はい *^^*)。そして「そういえば普段秩父に行く際には東飯能から乗るかNRAに乗るかのいずれかだったなぁ……」ということに思い当たりまして、去る3日の秩父往復にあたっては池袋から秩父鉄道直通の快速急行を利用し、三峰口まで乗り通してみることにしました。
 小田急で新宿に出て、「箱根そば」で軽く朝食を取ったのち山手線ホームに向かったところ、何とイキナリやって来たのは茶色いE231 (笑)。「アイヤ~。巧克力的広告這麽大!」とガッカリしつつも(←最近の池袋っぽくシノワな表現。笑)、国鉄フォントの側面車番表記には少々心惹かれつつ池袋へ。すると……1本前の西武秩父直通3000系快速急行が発車間際でした。空席ありのまったりとした車内の光景に「乗っても良いかな」と思ったのですが、やっぱりロングシートの3000系ではちょいと辛いなぁと思い、しばし待つことに。……と申しますか、界磁チョッパ・回生ブレーキ装備の3000系って武蔵丘から西には行かないものと思っていたのですが、最近は西武秩父まで入線するようになったのですなぁ……(西武事情には疎くてすみません^^;)。
 それはさておき、8時ちょい前に飯能からの送り込み快速急行が到着~。ドア周辺はすし詰めで、土曜休日の朝でも池袋口で4000系を運用するのはやや難ありなのだなぁ……と思った次第。何とか1ボックスを占拠しまして、8時4分に三峰口・長瀞行きが定刻通り出発進行!
 車内は、恐らく行楽シーズンの連休などはごった返すのかも知れませんが、10月初旬の奥武蔵&秩父エリアはオフシーズン気味であることに加え、この日は午前中雨の予報だったこともあり、行楽客ははっきり言って僅少。1ボックスに1~2人の客も多くは停車駅ごとに入れ替わるというありさま。まぁ、101系のモーター音を楽しむ分には極楽な環境ではあります(*^^*)。気温の関係で、窓を開けることも出来ましたし(^^)v
 飯能からはいよいよお楽しみの山岳区間。相変わらず1ボックスに1~2人状態が続きつつ、頻繁に上り列車と交換して正丸峠へと登って行きます。大都会から森の香り充満する大自然へ! 東武6050系に乗るヒマがなかなかなく、2扉ボックスシート車の旅の醍醐味はしばらくご無沙汰だっただけに、いや~これは良い! 正丸トンネルを約5分半で抜け、左側に武甲の巨大な固まりが見えますと、横瀬にてE31がお出迎え~。横瀬祭りの展示車両は前日から並べられているのでは?……という期待は空回りでしたが、小田急沿線民にとってはなかなか縁のないE31をこうして眺められるだけでも御の字でしょうか。
 横瀬では、長瀞行き車内に乗っていた西武秩父下車組が一時的に移動して来て、車内の人口密度が上がってしまいましたが、彼らを含めほとんどの客が西武秩父で下車(爆)。西武秩父からは1両に2名~数名程度となって秩父鉄道へと入って行きました。影森から先、ソバの花が揺れる静かな山里の風景を、超スカスカな4000系の車内から眺めていますと、まるで東武6050系で会津田島付近までたどり着いたような「はるばる来たぜ~!」感がありますね。
 しかし……途中各駅で停車すれども下車客なし! 三峰口で下車したのも10名少々?という感じで、う~む、これではハイシーズン以外の秩父線乗り入れが減便→廃止になるとしても不思議ではないのかも知れません。とにかく旅情たっぷり・101系的スピリット炸裂の2時間少々の旅でしたが、もう少しコンスタントに集客できれば良いのかなぁ……とも思った次第です。

影森駅の午後・ヲキのある風景

2009-10-08 09:10:00 | 貨物列車 (民鉄)


無骨で痛々しい武甲山も、影森駅から見るとたまらなく美しいのは何故……?



ヲキフ様・癒しのご尊顔(*^O^*)



2両並ぶと、のほほんとし過ぎて全身の力が抜けそうですね(笑



爽やかな青空にヲキ・ヲキフ……これぞ秩父の秋!

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 秩父1007Fの黄色+茶帯が復活した去る3日、鉱石列車はどうやら全面的に計画運休していたようで、影森駅には20連×2本の鉱石車編成が留置されていました。最近は影森(三輪鉱山)に至る鉱石列車も往時の賑わいはなく、とくに日中は2編成が並ぶ光景はほとんど見られなかっただけに、EL無しで2編成も留置されている光景は本当に久しぶり……(*^^*)。しかも、午後2時過ぎに熊谷行の臨時急行が発車し、一時ヲタで賑わった影森駅が再びいつもの静寂に戻ったのち、辺りの風景は爽やかな秋空と斜光線に包まれ、まるで26年前に初めて秩父鉄道を訪れたときを思い出すような光景に……。そこで、たった一人、思い思いのアングルでヲキ・ヲキフとの語らいを楽しんだのでした。嗚呼……影森駅万歳!