小金沢ライブラリー

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ミステリ感想-『朱色の研究』有栖川有栖

1999年04月05日 | ミステリ感想
~あらすじ~
「2年前の未解決殺人事件を、再調査してほしい。これが先生のゼミに入った本当の目的です」
火村英生は教え子から突然の依頼を受ける。
有栖川有栖とともに当時の関係者から事情を聴取しようとするが、
その矢先、新たな殺人を示唆するような電話が入った。
現場に急行した2人が見たのは、予告通りに……。


~感想~
退屈。読了後になんらの印象も残さない。
ケレン味のまったくない、淡々とした展開と、あまりにも納得のいかない動機。
冗長にすぎる紀行文さながらの乾いた仕立てなど、どこまでも無味乾燥。


99.4.5
評価:★ 2
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ミステリ感想-『金雀枝荘の殺人』今邑彩

1999年04月05日 | ミステリ感想
~あらすじ~
完璧に封印された館で発見された、不条理極まる6人の死。
事件から1年近くが経ち、警察も見放した謎を解明すべく新たな6人の男女が「呪われた館」を訪れる。
過去にも多くの血を吸った館でまたしても繰り広げられる惨劇。そして戦慄の真相とは。


~感想~
けれん味あふれる怪奇じたての本格ミステリ……なのだが、どうにも惜しい。
いっそ千枚級の大作に仕上げれば、雰囲気が増したかもしれない。
トリックよりも動機に比重が置かれているのも、もったいない気がしてならない。
とはいえ、結末の巧みさが光る良作。


99.4.5
評価:★★★ 6
コメント (2)