小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

ミステリ感想-『ドッペルゲンガー宮』霧舎巧

1999年10月04日 | ミステリ感想
~あらすじ~
北澤大学新入生のぼく、二本松飛翔は、サークル≪あかずの扉≫研究会に入会した。
クセ者ぞろいのメンバー6人が、尖塔の屹立する奇怪な洋館“流氷館”を訪れた時、恐るべき惨劇の幕が開く。

第12回メフィスト賞


~感想~
「人間の描けていないミステリといえば?」と聞かれれば僕は真っ先にこれをあげるだろう。
下手に描こうとしているものだから、なおさら酷いことになっている。
要のトリックは大仕掛けで面白いのだが、見せ方がとにかく力不足。
ぶっちゃけた話「ここは僕ならこうするのに」「こうしたらもっと面白くなるのに」と大それたことを考えてしまう。
可能性はおおいに持った作家だろうから、力を備えてくれれば化けるはず。


99.10.4
評価:★ 2
コメント