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ミステリ感想-『淋しい狩人』宮部みゆき

2003年05月10日 | ミステリ感想
~収録作品~
六月は名ばかりの月
黙って逝った
詫びない年月
うそつき喇叭
歪んだ鏡
淋しい狩人

日本推理作家協会賞 候補 ――六月は名ばかりの月


~感想~
どのへんが「連作短編」かということはともかく、ここで加納朋子氏の言葉を引用したい。
「たとえ作り事でも、ご都合主義でもいい。謎があって、そして答えがある。なんて、シンプルなのでしょう? 現実にはなかなかない、そのすっきりとした形が、私は好きなのです」(『魔法飛行』あとがきより)
現実的な面に目を奪われ、娯楽性が希薄に過ぎはしまいか?
これは小説なのだから、ゲンジツ的な味も素っ気も夢もない真相の数々はどうにもいただけない。
比喩といい、氏にしては文章も下手。以上、毒吐き。


03.5.10
評価:☆ 1
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