~収録作品~
心とろかすような
てのひらの森の下で
白い騎士は歌う
マサ、留守番する
マサの弁明
~感想~
『心とろかすような』
緻密な設計、ではないが丁寧に編まれた構成を、流れるような筆力でぐいぐいと引っぱる、いかにも氏らしい掌編。ただ……どうしていつもクライマックスを省くのだろう?
『てのひらの森の下で』
丁寧で流れるような――いつものお話。インパクトはあまりないが読後感はいい。伏線の張り方が不自然すぎ。
『白い騎士は歌う』
極限まで暗くするか明るくすればもっと映りが良いのでは? 灰色の印象。
『マサ、留守番する』
犬視点であることをようやく活かしたような(失礼)。結末が暗く、消化不十分。
『マサの弁明』
妙な小ばなし。
~総括~
まあ、氏らしいいつもの品々です。個人的には進也(およびマスター)の登場が一編きりで悲しい。
鮮烈な印象も爽快さも残さない曇天のような短編集。
03.5.16
評価:★★☆ 5
心とろかすような
てのひらの森の下で
白い騎士は歌う
マサ、留守番する
マサの弁明
~感想~
『心とろかすような』
緻密な設計、ではないが丁寧に編まれた構成を、流れるような筆力でぐいぐいと引っぱる、いかにも氏らしい掌編。ただ……どうしていつもクライマックスを省くのだろう?
『てのひらの森の下で』
丁寧で流れるような――いつものお話。インパクトはあまりないが読後感はいい。伏線の張り方が不自然すぎ。
『白い騎士は歌う』
極限まで暗くするか明るくすればもっと映りが良いのでは? 灰色の印象。
『マサ、留守番する』
犬視点であることをようやく活かしたような(失礼)。結末が暗く、消化不十分。
『マサの弁明』
妙な小ばなし。
~総括~
まあ、氏らしいいつもの品々です。個人的には進也(およびマスター)の登場が一編きりで悲しい。
鮮烈な印象も爽快さも残さない曇天のような短編集。
03.5.16
評価:★★☆ 5