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ミステリ感想-『ウロボロスの基礎論』竹本健治

2004年01月27日 | ミステリ感想
~あらすじ~
ミステリ作家らを襲う奇妙奇天烈な“うんこ事件”。
竹本健治の連載ミステリに混入する眩暈と戦慄の物語。
綾辻行人、小野不由美、笠井潔、新保博久、法月綸太郎、麻耶雄嵩、山口雅也が推理合戦を展開。


~感想~
前作に欠如していたユーモアを加味し、読み物としては格段に面白くなった。
しかし意地の悪い見方をすれば、こんなモノを出版し作品だと主張できるのは、作者が竹本健治だからであり、ひとえに氏の地位に寄るところが大きい。
それにしても。昨今急速にはびこりだした、明瞭な解決を拒むミステリ群は、本書に端を発するのだろうか?


04.1.27
評価:★★★★ 8
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