~あらすじ~
著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。
二転三転する謎に名探偵・法月綸太郎が迫る。
本格ミステリ大賞、このミス1位、文春2位、本ミス1位
~感想~
最近の好調ぶりをうかがわせる、丁寧で一切の無駄のない純粋本格ミステリ。
その分、物語は淡々と進み、起伏に乏しいが、丹念な筆致は読者を最後まで飽かせずに読ませてくれる。
代名詞だった「迷い」をついに振り落とし、一直線に突き進む様は、読みやすくなったもののどこか物足りない。
話題作となったが、いままでどおりの、これまでとなんら変わりない、いかにも氏らしい佳作。
もう、法月綸太郎の世界は揺らがない。いい仕事してます。
評価:★★★★ 8
著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。
二転三転する謎に名探偵・法月綸太郎が迫る。
本格ミステリ大賞、このミス1位、文春2位、本ミス1位
~感想~
最近の好調ぶりをうかがわせる、丁寧で一切の無駄のない純粋本格ミステリ。
その分、物語は淡々と進み、起伏に乏しいが、丹念な筆致は読者を最後まで飽かせずに読ませてくれる。
代名詞だった「迷い」をついに振り落とし、一直線に突き進む様は、読みやすくなったもののどこか物足りない。
話題作となったが、いままでどおりの、これまでとなんら変わりない、いかにも氏らしい佳作。
もう、法月綸太郎の世界は揺らがない。いい仕事してます。
評価:★★★★ 8