~収録作品~
曜変天目の夜
新・D坂の殺人事件
給水塔
象と耳鳴り
海にゐるのは人魚ではない
ニューメキシコの月
誰かに聞いた話
廃園
待合室の冒険
机上の論理
往復書簡
魔術師
2000年 このミス 6位
1999年 本格ミステリ・ベスト10 5位
~感想~
『曜変天目の夜』
まさかまさかこんな着地をするとは。こういうぶっ飛び方、嫌いじゃない。
『新・D坂の殺人事件』
説教臭い。無根拠。
『給水塔』
奇妙な味わい。
『象と耳鳴り』
魅力的な謎が尻すぼみ。
『海にゐるのは人魚ではない』
こう来たか~。親子のかけ合いが「退職刑事」を思い出させる。
『ニューメキシコの月』
どういうつてで集まったんやろ。
『誰かに聞いた話』
小咄。
『廃園』
気どりすぎ。
『待合室の冒険』
これは秀作。謎の提示もなにもないうちに、あれよあれよと解決に持ち込まれる。
『机上の論理』
楽屋オチかよ。
『往復書簡』
趣向をまったく活かしきっていない。結末も余分。なによりこんな手紙ありえねえ。
『魔術師』
……いや、お地蔵は?
~総括~
退職オヤジが主人公というだけでも『退職刑事』を思い起こさせるのに、物語の描き方も意識しているよう。
これは作者の姿勢なのだろうが、筆致に温かさがまったくといっていいほどに感じられない。
無機質な、冷徹な目線で高所からすべてが見下ろされている感。普通の凡人をあざける数々の言動・描写。
好きになれない。
04.10.15
評価:★★☆ 5
曜変天目の夜
新・D坂の殺人事件
給水塔
象と耳鳴り
海にゐるのは人魚ではない
ニューメキシコの月
誰かに聞いた話
廃園
待合室の冒険
机上の論理
往復書簡
魔術師
2000年 このミス 6位
1999年 本格ミステリ・ベスト10 5位
~感想~
『曜変天目の夜』
まさかまさかこんな着地をするとは。こういうぶっ飛び方、嫌いじゃない。
『新・D坂の殺人事件』
説教臭い。無根拠。
『給水塔』
奇妙な味わい。
『象と耳鳴り』
魅力的な謎が尻すぼみ。
『海にゐるのは人魚ではない』
こう来たか~。親子のかけ合いが「退職刑事」を思い出させる。
『ニューメキシコの月』
どういうつてで集まったんやろ。
『誰かに聞いた話』
小咄。
『廃園』
気どりすぎ。
『待合室の冒険』
これは秀作。謎の提示もなにもないうちに、あれよあれよと解決に持ち込まれる。
『机上の論理』
楽屋オチかよ。
『往復書簡』
趣向をまったく活かしきっていない。結末も余分。なによりこんな手紙ありえねえ。
『魔術師』
……いや、お地蔵は?
~総括~
退職オヤジが主人公というだけでも『退職刑事』を思い起こさせるのに、物語の描き方も意識しているよう。
これは作者の姿勢なのだろうが、筆致に温かさがまったくといっていいほどに感じられない。
無機質な、冷徹な目線で高所からすべてが見下ろされている感。普通の凡人をあざける数々の言動・描写。
好きになれない。
04.10.15
評価:★★☆ 5