小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

ミステリ感想-『本格ミステリ04』

2005年12月12日 | ミステリ感想
03年度を代表する短編ミステリを集めたアンソロジー。
01年から毎年刊行され、あまり本格ミステリ作家というイメージのない作家の作品が多く採られている。

~収録作品~
『眼前の密室』横山秀夫
『Y駅発深夜バス』青木知己
『廃墟と青空』鳥飼否宇
『盗まれた手紙』法月綸太郎
『78回転の密室』芦辺拓
『顔のない敵』石持浅海
『イエローロード』柄刀一
『霧ケ峰涼の屈辱』東川篤哉
『筆合戦』高橋克彦
『憑代忌』北森鴻
『走る目覚まし時計の問題』松尾由美


~感想~
シリーズ中では最も楽しめた。
横山秀夫、鳥飼否宇、高橋克彦など名前だけで敬遠していた諸作家が、そこらの本格畑の作家顔負けの「本格っぷり」を見せてくれ、うれしくなってくる。
巻を重ねるごとに収録作品が減っていくのは気になるが、今回に限っては佳作ぞろい。
『Y駅発深夜バス』青木知己・『筆合戦』高橋克彦が秀逸。


評価:★★★ 6
コメント