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ミステリ感想-『暗い宿』有栖川有栖

2005年12月28日 | ミステリ感想
~あらすじ~
犯人当てゲーム“トロピカル・ミステリー・ナイト”に参加するため、リゾートホテルを訪れた火村英生と有栖川有栖。バカンス気分でのんびり過ごしていた2人だったが、訳ありげな夫婦に出会い……(ホテル・ラフレシア)。
廃業した民宿、冬の温泉旅館、都心の名門ホテル―。様々な“宿”で起こる難事件の数々。

~収録作品~
暗い宿
ホテル・ラフレシア
異形の客
201号室の災厄


~感想~
読者が謎を解く手がかりは意図的に伏せられ、ただ読むしかないのが悲しい。
謎自体も読者に推理をさせるほどの魅力に乏しく、うがった見方をすればパズラーとして提供できないため紀行ミステリの体裁をとったように思える。
アリスの論理性に引かれる身としては、どうしても物足りなさを感じてしまう。


05.12.28
評価:★★ 4
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