~あらすじ~
道警に突如訪れた監察の藤川。道警内部に汚職の気配を感じ取る彼だが、いくら調べても証拠は見つからない。
一つ一つの小さな不祥事は独立した物なのかそれとも――?
一方、閑職に飛ばされた佐伯は、薄野のぼったくりバーでの転落死事件を追うさなか、数年前のおとり捜査の失敗に疑念を抱く。
~感想~
「笑う警官」に続く道警シリーズ第二弾。↑では避けたがあらすじからして前作のネタバレがあるため要注意。
藤川の監察と佐伯の捜査が、期待通り次第にリンクしていき、一つの大きな流れを形作るのは見事。
前作のおなじみの面々が再登場し、それぞれの立場や特技を駆使して事件を追うのも期待通り、新キャラの藤川や補佐を務める種田らの個性も期待通りと、まだ二作目の警察小説だというのが信じられないほど熟練の筆運びで、安定感あふれる物語に仕上がっている。
犯人は意表をつく所から飛び出してくるものの、特段のトリックもなく刑事が捜査し監察が監察するだけの話をこれだけ盛り上げられるのはさすが佐々木譲である。ラスト一行はちょっとアレだけど。
14.1.27
評価:★★★☆ 7
道警に突如訪れた監察の藤川。道警内部に汚職の気配を感じ取る彼だが、いくら調べても証拠は見つからない。
一つ一つの小さな不祥事は独立した物なのかそれとも――?
一方、閑職に飛ばされた佐伯は、薄野のぼったくりバーでの転落死事件を追うさなか、数年前のおとり捜査の失敗に疑念を抱く。
~感想~
「笑う警官」に続く道警シリーズ第二弾。↑では避けたがあらすじからして前作のネタバレがあるため要注意。
藤川の監察と佐伯の捜査が、期待通り次第にリンクしていき、一つの大きな流れを形作るのは見事。
前作のおなじみの面々が再登場し、それぞれの立場や特技を駆使して事件を追うのも期待通り、新キャラの藤川や補佐を務める種田らの個性も期待通りと、まだ二作目の警察小説だというのが信じられないほど熟練の筆運びで、安定感あふれる物語に仕上がっている。
犯人は意表をつく所から飛び出してくるものの、特段のトリックもなく刑事が捜査し監察が監察するだけの話をこれだけ盛り上げられるのはさすが佐々木譲である。ラスト一行はちょっとアレだけど。
14.1.27
評価:★★★☆ 7