小金沢ライブラリー

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バイバイ、WWE 2014.6

2014年06月17日 | 今週のNXT
先日WWEを解雇された11人についてなんやかや。


JTG
クライムタイムでそこそこの人気を博す→シングルでも行けると勘違いされ解散→もっさり気味のシャドが解雇→残ったJTGも持て余され解雇
という数年前にも見た流れをものの見事に再び繰り返した。これだけ見てもいかに現在のWWEの脚本が無能かがよくわかる。
JTGは動きもしゃべりも悪くなく、中途半端なゼイビア・ウッズを中途半端に推すなら、よっぽどJTGを使った方が良かったろうに。
干されっぷりはヨシ・タツの比ではなかった。もうWWEとは関わらない方がいいよ。


ドリュー・マッキンタイア
体格もルックスも申し分なく、ムーヴも過不足ない。だが特に光るものが無かったため解雇。
脚本次第でいくらでも輝けただろうが、とりあえず3MBに放り込んであとは野となれ山となれという始末だった。
まだ二十代だし将来はあるはず。


ジンダー・マハル
ターバンとキャメルクラッチで手軽にキャラ付けされたのも束の間、イメージとかけ離れたバンドマンにされ、マッキンタイアとともに放置プレイに処された。
もうインド系じゃなくても誰でもいい有様で、解雇は時間の問題だった。27歳だからいくらでも出直せる。


アクサナ
グラマーというかゴツい体格で、いちおう性悪女キャラながら、特にこれといったストーリーに絡むことなく解雇。
昔はどんなディーバだろうとなんらかの方法で売り出していたものなのだが。
試合にはあまり出ていなかったが、NXTの女子と当てると悪くない動きを見せていたあたり、隠れた努力は重ねていたはず。今回は運がなかった。


カート・ホーキンス
ザック・ライダーとともにタッグ王座を獲ったのが頂点。ライダーが滑り気味のキャラのまま据え置かれながらも使い続けられる中、ホーキンスは全く浮上する気配がなかった。
ロック様の特訓やサミ・ゼインのデビュー戦に付き合ったり便利に使われていた。元タッグ王者の肩書をもらえただけでも良かったか。


セオドア・ロング
こちらは契約切れによる円満退社の模様。ここ数年はスポットが当たることなく完全にキャラが死んでいた。
ロングすらうまく扱えない会社なんてさっさと見捨てて正解だ。


カマーチョ
なぜ解雇されないのかわからない筆頭がようやくリリース。そもそもなぜ一軍昇格できたのかも謎だった。
相方フニコの故障中はどう見ても干されていたし、本当に訳がわからなかった。


ブローダス・クレイ
コスチュームもファイトスタイルもそのままに突如としてオネエに転身しプチブレイク。
飽きられるとヒールターンしたのかしないのかわからないうちに解雇。今となってはナオミを独り立ちさせるための添え物扱いだったように思えてならない。今の脚本にいったん沈んだキャラを再浮上させる力は無い。


エヴァン・ボーン
復帰するする詐欺を数年続け、復帰目前とさんざん煽った末に解雇。そんなに治らない怪我は再起不能だからさっさと引退しろ。
それは冗談としてどうも怪我よりも性格に問題があって復帰できないようだが、あの異次元のシューティング・スタープレスはどこかでまた見たい。


ヨシ・タツ
そしてヨシ。「日本人はどこまで干され続けても腐らずにいられるのか」の人体実験でもされているような惨状で「ネット人気投票で優勝」「新しいタイツの作成」「必殺技の命名を公募」のことごとくを無かったことにもされた。
来月に迫った日本公演の直前での解雇、NXTの放送終了、WWEネットワークの非対応、日本公演の宣伝部長が今さらハルク・ホーガンとどこまで日本人は舐められているのか。
カマーチョやJTGともども数年前までのWWEならとっくに解雇されていたろうが、こんなに長く粘れたのはヨシにとって運が良かったのか悪かったのか。
個人的には今後もアメリカでの挑戦を続けて欲しい。


どうやら今のWWEは半人前とスターさえいれば番組は作れると思っているようで、中堅どころがごっそり抜かれた。
人選的には干されていた連中を一気に片付けただけなので、まあ妥当なところではあるのだが、ファンダンゴやロス・マタドールズでさえある程度ウケているのに、なぜ今回解雇された彼らには何もチャンスを与えなかったのか理解に苦しむのは確か。

何はともあれバイバイ、WWE。マンネリ感あふれるマッチメイクと、代わり映えのしないギミックを生ぬるい目で眺めながら、僕はまだWWEがたまに見せる輝きをこよなく愛している。
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