~あらすじ~
友人と広告代理店を経営する竹内鞠子は、11歳下の部下と身体だけの関係を持っていたが、相手が次第に本気になって行くのに困惑する。
亡き父から受け継いだ旧遍路宿を久々に訪ねた鞠子は、そこで見つけた女遍路の日記に自分を重ね合わせる。
~感想~
もともと全作品に一場面は濃厚なエロ描写を入れてきた作者だが、今回は質・量ともに過去最多。しかもヒロインは四十路の熟女なのでそれはもうすごいことになっている。
もちろんこの作者に求めるのはエロだけではなく、引き付けるストーリーテリングとそれとなく仕掛けられるミステリ的な手練手管なのだが、そのどちらもがこれまた過去最高クラス。「生き地獄」のタイトルに恥じない地獄へ道連れヴァイツァダストな奈落ルートを突き進むヒロインから目が離せず、しかも最後にはさりげなく張られていた、気づきそうで気づかない伏線が火を噴く。
そうして訪れる地獄に次ぐ地獄の光景から、なぜか最後はグッドエンドに見えてしまえなくもない情景にたどり着いてしまう。
どうせ今回も斯界からはびっくりするほど無視されるのだろうが、ファンならば必ず読むべきエロ・物語・トリックの三拍子揃った、いかにもこの作者らしい良作である。
19.5.8
評価:★★★★ 8
友人と広告代理店を経営する竹内鞠子は、11歳下の部下と身体だけの関係を持っていたが、相手が次第に本気になって行くのに困惑する。
亡き父から受け継いだ旧遍路宿を久々に訪ねた鞠子は、そこで見つけた女遍路の日記に自分を重ね合わせる。
~感想~
もともと全作品に一場面は濃厚なエロ描写を入れてきた作者だが、今回は質・量ともに過去最多。しかもヒロインは四十路の熟女なのでそれはもうすごいことになっている。
もちろんこの作者に求めるのはエロだけではなく、引き付けるストーリーテリングとそれとなく仕掛けられるミステリ的な手練手管なのだが、そのどちらもがこれまた過去最高クラス。「生き地獄」のタイトルに恥じない地獄へ道連れヴァイツァダストな奈落ルートを突き進むヒロインから目が離せず、しかも最後にはさりげなく張られていた、気づきそうで気づかない伏線が火を噴く。
そうして訪れる地獄に次ぐ地獄の光景から、なぜか最後はグッドエンドに見えてしまえなくもない情景にたどり着いてしまう。
どうせ今回も斯界からはびっくりするほど無視されるのだろうが、ファンならば必ず読むべきエロ・物語・トリックの三拍子揃った、いかにもこの作者らしい良作である。
19.5.8
評価:★★★★ 8