~あらすじ~
「永遠の命を持った生徒がいるらしい」
幼~高一貫の名門女子校でささやかれる噂。新任の生物教師・伊藤の前に現れた生徒は、自分がその死なない生徒だと名乗り、そして殺された。
死なない生徒を殺したのは? 永遠の命を持ったはずの彼女がなぜ?
~感想~
ラノベ媒体(メディアワークス文庫)に留めておくのがもったいない良質ミステリ。
物語を優先するため(?)この作者ならではの笑いどころは控え目ながら、相変わらず軽快な筆致で、丁寧に「死なない生徒の正体」と「死なない生徒殺人事件の真相」に様々なアプローチから迫って行く。
タイトル通りあっさり死なない生徒は殺され、しかし矢継ぎ早に次なる展開が起こり続け、媒体のおかげで短く文字数も少ないのであっという間に結末へ。
そこで待ち受ける「死なない生徒の正体」と、「死なない生徒殺人事件の真相」はともに予想を超える代物で、ミステリ・ラノベ・SF・オカルトと様々なジャンルを飛び越えつつも渾然一体に融合させ、とんでもない所へ落とし込む。
ラノベ好きはもちろんのこと、非常に読みやすい文体かつ240ページ足らずで、ラノベラノベしてない装幀でもあり、なじみのないミステリ好きにもちょっと読んで欲しい異色の良作ミステリである。
23.10.13
評価:★★★★ 8
「永遠の命を持った生徒がいるらしい」
幼~高一貫の名門女子校でささやかれる噂。新任の生物教師・伊藤の前に現れた生徒は、自分がその死なない生徒だと名乗り、そして殺された。
死なない生徒を殺したのは? 永遠の命を持ったはずの彼女がなぜ?
~感想~
ラノベ媒体(メディアワークス文庫)に留めておくのがもったいない良質ミステリ。
物語を優先するため(?)この作者ならではの笑いどころは控え目ながら、相変わらず軽快な筆致で、丁寧に「死なない生徒の正体」と「死なない生徒殺人事件の真相」に様々なアプローチから迫って行く。
タイトル通りあっさり死なない生徒は殺され、しかし矢継ぎ早に次なる展開が起こり続け、媒体のおかげで短く文字数も少ないのであっという間に結末へ。
そこで待ち受ける「死なない生徒の正体」と、「死なない生徒殺人事件の真相」はともに予想を超える代物で、ミステリ・ラノベ・SF・オカルトと様々なジャンルを飛び越えつつも渾然一体に融合させ、とんでもない所へ落とし込む。
ラノベ好きはもちろんのこと、非常に読みやすい文体かつ240ページ足らずで、ラノベラノベしてない装幀でもあり、なじみのないミステリ好きにもちょっと読んで欲しい異色の良作ミステリである。
23.10.13
評価:★★★★ 8