~あらすじ~
嘘を見抜く成瀬、演説とでまかせの達人響野、天才的なスリの久遠、正確無比な体内時計を持つ雪子。
4人は陽気でスマートな銀行強盗グループ。いつものように首尾よく現金を奪った矢先、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう。
2003年このミス6位
~感想~
初読時、あまりの会話のうすら寒さと滑りっぱなしのギャグに鳥肌が立ち、人生でたった2冊の途中で読むのを断念した本(※もう一冊はアンソロジーの21世紀本格)だった。
その後伊坂幸太郎が大好きな作家の一人となってなおトラウマで読めなかったが、意を決し約20年ぶりに開いたら実にすんなり読めた。
もしかしたらこの世には嫌いな文章などというものはなく、ただ作者への好感度で印象が左右されるだけなのかもしれないと思った次第である。
それはともかく内容は全くもっていつもの伊坂幸太郎であり、終盤に怒涛の伏線回収で読者を唸らせるのもいつものことで、特筆すべきことはない。
なお「21世紀本格」は克服すべき、好感度を上げるべき作家が多すぎてまだ当分は読めそうもない。
23.12.6
評価:★★★☆ 7
嘘を見抜く成瀬、演説とでまかせの達人響野、天才的なスリの久遠、正確無比な体内時計を持つ雪子。
4人は陽気でスマートな銀行強盗グループ。いつものように首尾よく現金を奪った矢先、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう。
2003年このミス6位
~感想~
初読時、あまりの会話のうすら寒さと滑りっぱなしのギャグに鳥肌が立ち、人生でたった2冊の途中で読むのを断念した本(※もう一冊はアンソロジーの21世紀本格)だった。
その後伊坂幸太郎が大好きな作家の一人となってなおトラウマで読めなかったが、意を決し約20年ぶりに開いたら実にすんなり読めた。
もしかしたらこの世には嫌いな文章などというものはなく、ただ作者への好感度で印象が左右されるだけなのかもしれないと思った次第である。
それはともかく内容は全くもっていつもの伊坂幸太郎であり、終盤に怒涛の伏線回収で読者を唸らせるのもいつものことで、特筆すべきことはない。
なお「21世紀本格」は克服すべき、好感度を上げるべき作家が多すぎてまだ当分は読めそうもない。
23.12.6
評価:★★★☆ 7